2022年7月26日 （仮訳）カーボベルデ産のブエリオイド地衣の3新種 Elix, JA. 2022. Three new species of buellioid lichens (Caliciaceae, Ascomycota) from Cape Verde. Australasian Lichenology. Available at: https://www.anbg.gov.au/abrs/lichenlist/Australasian_Lichenology.html [Accessed July 26, 2022] 【R3-09725】2022/7/26投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません（大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため）。 3行まとめ カーボベルデからAmandinea santantaoensis、Buellia rugulata、Cratiria capeverdensisの3新種を記載した。 これらの新種は前2種が垂直の岩壁、後1種がユーカリ属樹木の根に発生していた。 また、Sculptolumina japonicaをカーボベルデ新産種として報告した。 Republic of Cabo Verde (Cape Verde), Santo Antão, SW of Vila das Pombas, Figueiral de Paúl, NE part of valley, area of Lombo de Luzia （新種） Amandinea santantaoensis Elix & van den Boom 語源…サントアンタン（島）産の 【よく似た種との区別】 Amandinea prospersa 本種と異なりカーボベルデではなくカリブ海の島嶼、北米西部、オーストラリアなどに分布する 本種と異なり子嚢胞子がBuellia型ではなくPhysconia型 本種より子嚢胞子のサイズが大きい 本種と異なり地衣成分としてツリンギオンおよびアルトテリンを含む Amandinea pilbarensis 子嚢胞子がBuellia型である 子嚢胞子のサイズが類似している 本種と異なりカーボベルデではなくオーストラリアなどに分布する 本種と異なり地衣体が白色～淡クリーム色 本種より粉子が短い 本種と異なり地衣成分としてチオファン酸を含む Republic of Cabo Verde (Cape Verde), Santiago, W of São Domingos, N of Rui Vaz near village （新種） Buellia rugulata Elix & van den Boom 語源…小皺状の（子嚢胞子の表面性状から） 【よく似た種との区別】 Buellia herveyensis 熱帯域に分布する 珪質岩に生じる 地衣体が類似している 子嚢胞子が比較的大型 粉子が長桿形 地衣成分としてアトラノリンを含む 本種と異なりカーボベルデではなくオーストラリアなどに分布する 本種より子嚢胞子のサイズが大きい 本種より粉子が小さい 本種と異なり地衣成分としてテルペン類を含むという特徴を欠く Buellia dimbulahensis 熱帯域に分布する 珪質岩に生じる 地衣体が類似している 子嚢胞子が比較的大型 粉子が長桿形 本種と異なりカーボベルデではなくオーストラリアおよびインドネシアなどに分布する 本種より子嚢胞子がやや短い 本種と異なり地衣成分として4_5-ジクロロリケキサントンを含む Republic of Cabo Verde (Cape Verde), Santiago, W of São Domingos, WNW of Rui Vaz, ‘Monte Tchopa’, near telecommunication station （新種） Cratiria capeverdensis Elix & van den Boom 語源…カーボベルデ産の 【よく似た種との区別】 Cratiria dissimilis 本種と異なりカーボベルデではなくアジア・太平洋地域などに分布する 本種と異なり裂芽が膨大し”stunted”であるという特徴を欠く 本種より子嚢胞子が短い 本種と異なり地衣成分としてアトラノリンおよびノルスチクチン酸を含む 本種と異なり地衣成分としてアルトテリンを含むという特徴を欠く Cratiria exalbida 本種と異なりカーボベルデではなくアジア・太平洋地域などに分布する 本種より子嚢胞子のサイズが小さい 本種と異なり地衣成分としてアトラノリンおよびノルスチクチン酸を含む Cratiria jamesiana 地衣体上面が疣状 地衣成分としてアルトテリンを含む 本種と異なりカーボベルデではなくアセンション島などに分布する 本種と異なり子器盤に粉霜を伴う 本種と異なり子実層に油滴が散在する 本種と異なり子嚢胞子がPhysconia型、のちにBuellia型である 本種より子嚢胞子が短い 本種と異なり地衣成分としてツリンギオンを含む （カーボベルデ新産種） Sculptolumina japonica (Tuck.) Marbach ヤマトスミイボゴケ