2024年1月19日 (仮訳)中国産のCortinarius属Delibuti節3新種 Long, P. et al. 2024. Three new species of Cortinarius section Delibuti (Cortinariaceae, Agaricales) from China. MycoKeys. Available at: https://mycokeys.pensoft.net/article/114705/ [Accessed January 19, 2024] 【R3-11352】2024/1/19投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 中国からCortinarius fibrillososalor、C. pseudosalor、およびC. subtropicusの3新種を記載した。 これらの種はそれぞれ繊維質の傘、C. salorより小型で粗い疣状の担子胞子、褐色で紫色を帯びない傘などで特徴づけられた。 これらの新種を含むDelibuti節の検索表を掲載した。 中国湖南省張家界市桑植県八大公山国家級自然保護区 (新種) Cortinarius fibrillososalor P. Long & Z.H. Chen 語源…繊維状のCortinarius salor(傘の表面性状から) 【よく似た種との区別】 Cortinarius salor(ムラサキアブラシメジモドキ) 同じDelibuti節に含まれる 形態的に類似している ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり中国ではなくヨーロッパなどに分布する ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される 中国湖北省恩施トゥチャ族ミャオ族自治州木林子国家級自然保護区 (新種) Cortinarius pseudosalor P. Long & Z.H. Chen 語源…偽のCortinarius salor 【よく似た種との区別】 Cortinarius salor(ムラサキアブラシメジモドキ) 同じDelibuti節に含まれる 形態的に類似している(容易に混同されうる) 子実体が帯青紫色 ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり中国ではなくヨーロッパなどに分布する 本種と異なり襞が常に淡紫色である 本種より担子胞子のサイズが大きい 本種と異なり担子胞子表面が粗い疣状という特徴を欠く ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Cortinarius subsalor 同じDelibuti節に含まれる 中国に分布する 傘が成熟時通常黄褐色 ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり傘中央が帯紫赤色~紫色 本種より担子胞子のサイズが大きい 本種と異なり担子胞子表面が粗い疣状という特徴を欠く ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Cortinarius subtropicus 同じDelibuti節に含まれる 中国に分布する 傘が成熟時通常黄褐色 傘表面が繊維状でない ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種より高標高に分布する 本種と異なり傘の表皮が容易に剥がれる 本種より上表皮が薄い ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される 中国湖南省張家界市桑植県八大公山国家級自然保護区 (新種) Cortinarius subtropicus P. Long & Z.H. Chen 語源…亜熱帯の 【よく似た種との区別】 Cortinarius pseudosalor 同じDelibuti節に含まれる 中国に分布する 傘が成熟時通常黄褐色 傘表面が繊維状でない ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種より低標高に分布する 本種と異なり傘の表皮が容易に剥がれるという特徴を欠く 本種より上表皮が厚い ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される