2017年11月11日 (仮訳)マカロネシアの島嶼に産したHydnophlebia属3新種 Telleria, MT., Dueñas, M. & Martín, MP. 2017. Three new species of Hydnophlebia (Polyporales, Basidiomycota) from the Macaronesian Islands. MycoKeys. Available at: https://mycokeys.pensoft.net/article/14866/download/pdf/ [Accessed November 10, 2017]. 【R3-04565】2017/11/11投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ マカロネシア(カナリア諸島およびカーボベルデ諸島)からHydnophlebia canariensis、H. gorgonea、およびH. meloiの3新種を記載した。 各種について形態学的検討およびITS、nrLSUに基づく分子系統解析を実施した。 また、H. chrysorhizaおよびH. omnivoraのタイプ標本の形態学的検討を実施し、本属菌の検索表を掲載した。 Spain, Canary Islands, El Hierro, Frontera, Sabinar de la Dehesa (新種) Hydnophlebia canariensis Telleria, M. Dueñas & M.P. Martín 語源…カナリア(諸島)産の 【よく似た種との区別】 Hydnophlebia gorgonea 子実体縁部が長縁毛状 担子胞子のサイズの範囲が重なる 菌糸束の菌糸にクランプを欠く ITSおよびnrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりカーボベルデではなくカナリア諸島に分布する 本種と異なり子実体が乾燥時淡橙黄色ではなく明るい橙黄色 本種と異なり菌糸束の発達が良好ではなく乏しい 本種より担子胞子のQ値が小さい 本種と異なり担子胞子が楕円形ではなく楕円形~広楕円形 本種よりシスチジアの幅が広い 本種と異なりシスチジアが円筒形で僅かに先細りになるものと便腹形で頂部が錐状になるものの2型を有するのではなく円筒形で時に頭状~便腹形 ITSおよびnrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Cape Verde, São Vicente, Mindelo, Ribeira da Vinha (新種) Hydnophlebia gorgonea Telleria, M. Dueñas & M.P. Martín 語源…ゴルガデス(カーボベルデの古名)の 【よく似た種との区別】 Hydnophlebia canariensis 子実体縁部が長縁毛状 担子胞子のサイズの範囲が重なる 菌糸束の菌糸にクランプを欠く ITSおよびnrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりカーボベルデではなくカナリア諸島に分布する 本種と異なり子実体が乾燥時明るい橙黄色ではなく淡橙黄色 本種と異なり菌糸束の発達が乏しいのではなく良好 本種より担子胞子のQ値が大きい 本種と異なり担子胞子が楕円形~広楕円形ではなく楕円形 本種よりシスチジアの幅が狭い 本種と異なりシスチジアが円筒形で時に頭状~便腹形ではなく円筒形で僅かに先細りになるものと便腹形で頂部が錐状になるものの2型を有する ITSおよびnrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Cape Verde, Fogo, Mosteiros, Miradouro (新種) Hydnophlebia meloi Telleria, M. Dueñas & M.P. Martín 語源…ポルトガルの菌学者、Ireneia Melo氏に献名 【よく似た種との区別】 Hydnophlebia omnivora ITSおよびnrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりカーボベルデではなく米国などに分布する 本種と異なりMacura pomiferaが宿主として知られている 本種と異なり子実体が乾燥時帯黄白色~淡橙黄色ではなくクリーム色 本種より担子胞子が長い 本種より担子胞子のQ値が大きい 本種と異なり担子胞子が類球形ではなく広楕円形~楕円形 本種よりシスチジアのサイズが大きい 本種と異なりシスチジアが円筒形ではなく円筒形で僅かに先細りになる ITSおよびnrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される (その他掲載種) Hydnophlebia chrysorhiza (Torr.) Parmasto ヒイロハリタケ ※論文中ではH. chrysorhizonと表記されている。 (その他掲載種) Hydnophlebia omnivora (Shear) Hjortstam & Ryvarden 【よく似た種との区別】 Hydnophlebia meloi ITSおよびnrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり米国などではなくカーボベルデに分布する 本種と異なりMacura pomiferaが宿主として知られていない 本種と異なり子実体が乾燥時クリーム色ではなく帯黄白色~淡橙黄色 本種より担子胞子が短い 本種より担子胞子のQ値が小さい 本種と異なり担子胞子が広楕円形~楕円形ではなく類球形 本種よりシスチジアのサイズが小さい 本種と異なりシスチジアが円筒形で僅かに先細りになるのではなく円筒形 ITSおよびnrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される