2014年2月26日 (仮訳)中国の古田山国家自然保護区産のPhomopsis属3新種 Gao, Y. et al., 2014. Three new species of Phomopsis in Gutianshan Nature Reserve in China. Mycological Progress. Available at: http://link.springer.com/article/10.1007/s11557-013-0898-2 [Accessed February 26, 2014]. 【R3-00438】2014/02/26投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 中国浙江省の古田山国家自然保護区で、複数の宿主植物に斑点を生じた3種のPhomopsis属菌を新種記載した。 シリブカガシなどからPhomopsis lithocarpusとP. mahothocarpusを、モッコクなどからP. ternstroemiaを記載した。 ITSおよびEF1-αに基づく分子系統解析における近縁種や、同じ宿主に発生する菌と形態比較を行った。 中国浙江省衢州市開化県古田山国家自然保護区 (新種) Phomopsis lithocarpus Y.H. Gao, W. Sun & L. Cai 語源…マテバシイ属の 【よく似た種との区別】 Diaporthe phoenicicola ITS+EF1-αに基づく分子系統解析で近縁 本種と宿主植物の種類が異なる 本種よりα分生子が長い 本種よりα分生子の幅が狭い ITS+EF1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Diaporthe pterocarpicola ITS+EF1-αに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりカリンを宿主とする 本種より分生子果のサイズが小さい 本種より分生子柄が短い 本種と異なりβ分生子を形成しない ITS+EF1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Phomopsis smilacina シオデ属植物を宿主とする 分生子果のサイズの範囲が重なる 本種と異なりシオデ属以外の植物から知られていない 本種よりα分生子の幅が狭い Phomopsis smilacis シオデ属植物を宿主とする 分生子果のサイズの範囲が重なる 本種と異なりシオデ属以外の植物から知られていない 本種よりβ分生子の幅が広い Phomopsis loropetali トキワマンサク属植物を宿主とする 分生子果のサイズの範囲が重なる 本種と異なりトキワマンサク属以外の植物から知られていない 本種よりα分生子の幅が狭い 本種よりβ分生子の幅が狭い 中国浙江省衢州市開化県古田山国家自然保護区 (新種) Phomopsis mahothocarpus Y.H. Gao, W. Sun & L. Cai 語源…ヒイラギナンテン属 (Mahonia) とマテバシイ属 (Lithocarpus) の 【よく似た種との区別】 Diaporthe cotoneastri α分生子のサイズの範囲が重なる ITS+EF1-αに基づく分子系統解析で近縁 本種と宿主植物の種類が異なる 本種より分生子柄が短い 本種よりβ分生子の幅が狭い ITS+EF1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Diaporthe vaccinii ITS+EF1-αに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりスノキ属植物を宿主とする 本種よりα分生子のサイズが大きい ITS+EF1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Diaporthe alleghaniensis 分生子柄のサイズの範囲が重なる α分生子のサイズの範囲が重なる ITS+EF1-αに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりカバノキ属植物を宿主とする 本種よりβ分生子のサイズが小さい ITS+EF1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Phomopsis mahoniae ヒイラギナンテン属植物を宿主とする 分生子果のサイズの範囲が重なる α分生子のサイズの範囲が重なる 本種と異なりナンテン属植物を宿主とする 本種と異なりマテバシイ属植物が宿主として知られていない 本種より分生子柄が短い 本種よりβ分生子のサイズが小さい Phomopsis detrusa ヒイラギナンテン属植物を宿主とする 本種と異なりマテバシイ属植物が宿主として知られていない 本種よりα分生子が長い 本種よりβ分生子のサイズが小さい Phomopsis mahoniicola ヒイラギナンテン属植物を宿主とする 本種と異なりマテバシイ属植物が宿主として知られていない 本種よりα分生子が長い 本種と異なりβ分生子を形成しない 中国浙江省衢州市開化県古田山国家自然保護区 (新種) Phomopsis ternstroemia Y.H. Gao, W. Sun & L. Cai 語源…モッコク属の 【よく似た種との区別】 Diaporthe thunbergii β分生子を形成しない ITS+EF1-αに基づく分子系統解析で近縁 分生子柄のサイズの範囲が重なる α分生子のサイズの範囲が重なる 本種より分生子果のサイズが小さい 本種と異なりβ分生子を持つ ITS+EF1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Diaporthe perjuncta ITS+EF1-αに基づく分子系統解析で近縁 ITS+EF1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Phomopsis acaciicola ツバキ科植物を宿主とする 本種と異なりモッコク属植物ではなくツバキ属を宿主とする 本種と異なりアカシア属を宿主とする 本種よりα分生子の幅が広い Phomopsis theae ツバキ科植物を宿主とする 分生子果のサイズの範囲が重なる 分生子柄のサイズの範囲が重なる 本種と異なりモッコク属植物ではなくツバキ属を宿主とする 本種と異なりカキノキを宿主とする 本種よりα分生子の幅が狭い 本種と異なりβ分生子を形成する