(仮訳)オーストラリア北西部産のイゼナガヤ属植物を宿主とするTilletia属3新種
Li, Y-M., Shivas, RG. & Cai, L., 2014. Three new species of Tilletia on Eriachne from north-western Australia. Mycoscience. Available at: http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S1340354013002015 [Accessed October 6, 2015].
【R3-02260】2015/10/06投稿

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3行まとめ

オーストラリア北西部の乾燥した熱帯域においてイゼナガヤ属植物を宿主とするTilletia属3新種を記載した。
T. mactaggartiiE. burkittiiT. geeringiiE. festucaceaT. marjaniaeE. pulchella subsp. dominiiを、それぞれ宿主としていた。
これらの種はイゼナガヤ属植物におけるTilletia属菌の初記録となった。
Australia, Western Australia, about 6 km NE Lake Argyle

(新種)

Tilletia mactaggartii R.G. Shivas & Ying-Ming Li
語源…寄生性担子菌類のコレクター、Alistair McTaggart博士に献名
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【よく似た種との区別】
Tilletia geeringii
オーストラリアに分布する
同じイゼナガヤ属植物を宿主とする
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりEriachne burkittiiではなくE. festucaceaを宿主とする
本種より黒穂胞子のサイズが小さい
本種と異なり黒穂胞子の直径あたりの疣の数が15-20ではなく7-12
本種より黒穂胞子の疣状装飾の丈が低い
本種より黒穂胞子の壁が薄い
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Tilletia barclayana
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりEriachne burkittiiではなくチカラシバ属植物を宿主とする
本種より黒穂胞子のサイズが小さい
本種と異なり黒穂胞子の直径あたりの疣の数が15-20ではなく9-13
本種より黒穂胞子の疣状装飾の丈が低い
本種より黒穂胞子の壁が薄い
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Tilletia isachneicola
本種と異なりEriachne burkittiiではなくIsachne globosaを宿主とする
本種より黒穂胞子のサイズが小さい
本種と異なり黒穂胞子の直径あたりの疣の数が15-20ではなく10-16
本種より黒穂胞子の疣状装飾の丈が低い
本種より黒穂胞子の壁が薄い
Tilletia marjaniae
同所的に分布する(オーストラリア)
同じイゼナガヤ属植物を宿主とする
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりEriachne burkittiiではなくE. pulchella subsp. dominiiを宿主とする
本種より黒穂胞子のサイズが小さい
本種と異なり黒穂胞子の直径あたりの疣の数が15-20ではなく7-13
本種より黒穂胞子の疣状装飾の丈が低い
本種より黒穂胞子の壁が薄い
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Tilletia micrairae
黒穂胞子のサイズの範囲が重なる
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりEriachne burkittiiではなくMicraira dunlopiiを宿主とする
本種と異なり黒穂胞子の直径あたりの疣の数が15-20ではなく10-20
本種より黒穂胞子の疣状装飾の丈が低い
本種より黒穂胞子の壁が薄い
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Australia, Western Australia, about 6 km NE Lake Argyle

(新種)

Tilletia geeringii Ying-Ming Li & R.G. Shivas
語源…採集者の一人であるAndrew Geering博士に献名
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【よく似た種との区別】
Tilletia marjaniae
オーストラリアに分布する
同じイゼナガヤ属植物を宿主とする
黒穂胞子のサイズの範囲が重なる
黒穂胞子の装飾が小疣状
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりEriachne festucaceaではなくE. pulchella subsp. dominiiを宿主とする
本種と異なり黒穂胞子の直径あたりの疣の数が7-12ではなく7-13
本種より黒穂胞子の疣状装飾の丈が高い
本種より黒穂胞子の壁が厚い
本種と異なり不稔細胞の壁が層状
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Tilletia barclayana
黒穂胞子の疣状装飾の丈の範囲が重なる
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりEriachne festucaceaではなくチカラシバ属植物を宿主とする
本種より黒穂胞子が長い
本種と異なり黒穂胞子の直径あたりの疣の数が7-12ではなく9-13
本種より黒穂胞子の壁が厚い
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Tilletia isachneicola
黒穂胞子のサイズの範囲が重なる
黒穂胞子の壁の厚さの範囲が重なる
本種と異なりEriachne festucaceaではなくIsachne globosaを宿主とする
本種より黒穂胞子の疣状装飾の丈が低い
本種と異なり黒穂胞子の直径あたりの疣の数が7-12ではなく10-16
Tilletia mactaggartii
オーストラリアに分布する
同じイゼナガヤ属植物を宿主とする
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりEriachne festucaceaではなくE. burkittiiを宿主とする
本種より黒穂胞子のサイズが大きい
本種と異なり黒穂胞子の直径あたりの疣の数が7-12ではなく15-20
本種より黒穂胞子の疣状装飾の丈が高い
本種より黒穂胞子の壁が厚い
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Tilletia micrairae
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりEriachne festucaceaではなくMicraira dunlopiiを宿主とする
本種より黒穂胞子のサイズが大きい
本種より黒穂胞子の疣状装飾の丈が高い
本種より黒穂胞子の壁が厚い
本種と異なり黒穂胞子の直径あたりの疣の数が7-12ではなく10-20
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Australia, Northern Territory, Timber Creek, near the Gregory Tree

(新種)

Tilletia marjaniae R.G. Shivas & Ying-Ming Li
語源…Marjan Shivas氏に献名
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【よく似た種との区別】
Tilletia geeringii
オーストラリアに分布する
同じイゼナガヤ属植物を宿主とする
黒穂胞子のサイズの範囲が重なる
黒穂胞子の装飾が小疣状
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりEriachne pulchella subsp. dominiiではなくE. festucaceaを宿主とする
本種と異なり黒穂胞子の直径あたりの疣の数が7-13ではなく7-12
本種より黒穂胞子の疣状装飾の丈が低い
本種より黒穂胞子の壁が薄い
本種と異なり不稔細胞の壁が層状でない
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Tilletia mactaggartii
同所的に分布する(オーストラリア)
同じイゼナガヤ属植物を宿主とする
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりEriachne pulchella subsp. dominiiではなくE. burkittiiを宿主とする
本種より黒穂胞子のサイズが大きい
本種と異なり黒穂胞子の直径あたりの疣の数が7-13ではなく15-20
本種より黒穂胞子の疣状装飾の丈が高い
本種より黒穂胞子の壁が厚い
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Tilletia barclayana
黒穂胞子の壁の厚さの範囲が重なる
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりEriachne pulchella subsp. dominiiではなくチカラシバ属植物を宿主とする
本種より黒穂胞子が長い
本種より黒穂胞子の疣状装飾の丈が低い
本種と異なり黒穂胞子の直径あたりの疣の数が7-13ではなく9-13
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Tilletia isachneicola
黒穂胞子のサイズの範囲が重なる
本種と異なりEriachne pulchella subsp. dominiiではなくIsachne globosaを宿主とする
本種と異なり黒穂胞子の直径あたりの疣の数が7-13ではなく10-16
本種より黒穂胞子の疣状装飾の丈が低い
本種より黒穂胞子の壁が薄い
Tilletia micrairae
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりEriachne pulchella subsp. dominiiではなくMicraira dunlopiiを宿主とする
本種より黒穂胞子のサイズが大きい
本種と異なり黒穂胞子の直径あたりの疣の数が7-13ではなく10-20
本種より黒穂胞子の疣状装飾の丈が高い
本種より黒穂胞子の壁が厚い
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される