(仮訳)新種Tomentellopsis rosannae:南半球産の初の本属菌
Kuhar, F. et al., 2022. Tomentellopsis rosannae sp. nov. (Basidiomycota, Thelephorales), first species in the genus described from the Southern Hemisphere. Lilioa. Available at: https://www.lillo.org.ar/journals/index.php/lilloa/article/view/1646 [Accessed May 1, 2023] 【R3-10562】2023/5/1投稿

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3行まとめ

チリおよびアルゼンチンの温帯林で採集された菌を検討し、Tomentellopsis rosannaeとして新種記載した。
本種は春と秋にDrymis属およびナンキョクブナ属のリターに発生し、外生菌根菌であると考えられた。
本種は担子器が4胞子性でどの同属他種よりも長く、担子胞子が球形小刺状で1菌糸型、子実体形成菌糸層が無色~栗色で薄壁~厚壁の菌糸からなることなどで特徴づけられた。
Chile, Los Lagos, Puyehue National Park, Antillanca ski area

(新種)

Tomentellopsis rosannae Kuhar & Greslebin
語源…菌類学者でタイプ標本採集者のRosanne Healy氏に献名
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Tomentellopsis zygodesmoides
子実体形成菌糸層菌糸の形態が類似している
本種と異なりチリではなくノルウェーなどに分布する
本種より担子器が短い
本種と担子胞子の形状が異なる
Tomentellopsis echinospora
担子胞子が球形
担子胞子表面が小刺状
本種と異なりチリではなくノルウェーなどに分布する
本種より担子胞子のサイズがやや小さい
本種と異なり子実体形成菌糸層菌糸が帯褐色でない
本種より子実体形成菌糸層菌糸が薄壁である