(仮訳)ヒトの皮膚から分離された新種Trichophyton eboreum
Brasch, J. & Gra, Y. 2005. Trichophyton eboreum sp. nov. Isolated from Human Skin. Journal of Clinical Microbiology. Available at: https://journals.asm.org/doi/10.1128/jcm.43.10.5230-5237.2005 [Accessed February 10, 2024] 【R3-11416】2024/2/10投稿

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3行まとめ

ドイツにおいて42歳男性HIV患者の足の皮膚から分離された菌を検討し、Trichophyton eboreumとして新種記載した。
本種はコロニーが類白色粉状、小分生子が棍棒形、大分生子が円筒形または棍棒形で平滑薄壁であり、培養下で閉子嚢殻様の構造を形成した。
本種はフルコナゾール耐性を有し、ヒト表皮ケラチン上で良好に生育し、アピザイムテストで様々な酵素を産生することなどで特徴づけられた。
Dermatology Department of the University of Schleswig-Holstein, Kiel Campus, Kiel, Germany

(新種)

Trichophyton eboreum Brasch & Y. Gräser
語源…象牙色の
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Trichophyton mentagrophytes
コロニーの着色が明瞭でない
コロニーが扁平
コロニーが小粒状
小分生子を豊富に形成する
菌糸が螺旋状
毛髪穿孔試験陽性である
ウレアーゼ試験陽性である
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と分生子の配置が異なる
本種と異なり分生子が有色
本種と分生子の形状が異なる
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Trichophyton terrestre
コロニーの着色が明瞭でない
リバースの着色が顕著でない
コロニーが扁平
コロニーが小粒状
分生子の長さが様々である
分生子の細胞数が2またはそれ以上である
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Trichophyton rubrum
分生子の形態が類似している
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される