(仮訳)新種Tuber itzcuinzapotl:メキシコから報告された伝統のある生物文化的に重要な初の食用トリュフ
De la Fuente, JI. et al. 2024. Tuber itzcuinzapotl sp. nov. (Tuberaceae, Pezizomycetes), the first edible truffle reported from Mexico with traditional biocultural importance. Phytotaxa. Available at: https://phytotaxa.mapress.com/pt/article/view/phytotaxa.635.3.2 [Accessed February 1, 2024] 【R3-11389】2024/2/1投稿

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3行まとめ

メキシコ、ベラクルス州の針葉樹林で採集された菌を検討し、Tuber itzcuinzapotlとして新種記載した。
本種はPinus patulaと関係を持つとみられ、子嚢果が淡褐色で表面が微細な小粒状、グレバが淡褐色~灰色であることなどで特徴づけられた。
本種はナワ族が”Itzcuinzapotl”と呼んで生食し、現地では果物の一種と考えられており、文化的に重要なメキシコ初の食用トリュフとして報告された。
Mexico, Veracruz, Soledad Atzompa municipality, Mexcala town

(新種)

Tuber itzcuinzapotl de la Fuente & Rosales-Rosales
語源…ナワ族の言葉で「犬のサポジラ」
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Tuber miquihuanense
メキシコに分布する
外皮の厚さが類似している
外皮の色が類似している
子嚢胞子のサイズが類似している
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり外皮菌糸がピラミッド形の菌糸ではなく直立した鎖状菌糸からなる
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Tuber mexiusanum
メキシコに分布する
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり子嚢果が切断すると強く緑変する
本種と異なり子実体に強いアセトン様の臭気がある
本種より外皮菌糸の末端細胞が大きい
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される