2020年6月30日 (仮訳)米国太平洋岸北西部で採集された刺状の胞子を有するトリュフの新種、Tuber luomae Eberhart, J. et al., 2020. Tuber luomae, a new spiny-spored truffle species from the Pacific Northwest, USA. Fungal Systematics and Evolution. Available at: https://www.ingentaconnect.com/content/wfbi/fuse/pre-prints/content-f15_fuse_vol6_art15 [Accessed June 30, 2020] 【R3-07458】2020/6/30投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 米国ワシントン州のオーカス島およびオレゴン州で採集されたトリュフの一種を検討し、Tuber luomaeとして新種記載した。 本種は子嚢胞子に刺状装飾を有し、外皮が偽柔組織からなることなどで特徴づけられた。 本種の外皮の構造は偽柔組織からなり、これはRufumクレードにおいて稀であったが、地理的に離れた複数種にこの形質が認められた。 USA, Washington, San Juan Co., Orcas Island, Camp Orkila (新種) Tuber luomae Trappe, Eberhart, Piña Páez & Bonito 語源…菌学者のDan Luoma博士に献名 【よく似た種との区別】 Tuber malacodermum 外皮が偽柔組織からなる 本種と異なり米国ではなくスイスに分布する 本種より子嚢のサイズが小さい 本種より子嚢の柄が長い 本種と異なり子嚢胞子の刺状装飾が低い畝によって時に、あるいはしばしば接続し、部分的に網目をなすこともある 本種と異なり外皮の表皮が平滑 Tuber pustulatum 外皮が2層からなる 外皮の最も外側の層が球形~多角形の細胞からなる 外皮の下表皮が錯綜する菌糸からなる ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり米国ではなくスペイン、フランスなどに分布する 本種より子嚢胞子の刺状装飾の丈が高い 本種と異なり子嚢胞子の刺状装飾が分離しているのではなく基部で結合して網目をなす ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Tuber theleascum 北米に分布する 外皮の構造が類似している ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり米国ではなくメキシコなどに分布する 本種と異なり子嚢胞子の刺状装飾が連結しないのではなく互いに連結する 本種より外皮が薄い ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される