2019年1月1日 (仮訳)メキシコ、ソノラ州産の新種Tulostoma rufescens Hernández-Navarro, E. et al., 2018. Tulostoma rufescens sp. nov. from Sonora, Mexico. Mycotaxon. Available at: https://doi.org/10.5248/133.459 [Accessed January 1, 2019] 【R3-05817】2018/12/31投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ メキシコ、ソノラ州の砂質土壌に生じた菌を検討し、Tulostoma rufescensとして新種記載した。 本種は”spore sac”が小型~中型、外皮が薄い膜質で内皮が帯桃色、柄がねじれて基部が塊茎状であることなどで特徴づけられた。 担子胞子の装飾は顕著な小刺状で時にやや網目状をなし、弾糸はほぼ無色で膨大し、隔壁が着色していた。 Mexico, Sonora, municipality of Moctezuma, ‘La Madera’ (新種) Tulostoma rufescens Hern.-Nav. & Esqueda 語源…帯赤色の(内皮の色から) 【よく似た種との区別】 Tulostoma adhaerens(アバタケシボウズタケ) 本種と異なりメキシコではなく南アフリカ、マダガスカル、オーストラリア、マレーシア、日本などに分布する 本種より子実体ががっしりとしている 本種と異なり”spore sac”が小型~中型でない 本種と異なり外皮が顕著でない 本種より担子胞子のサイズが大きい 本種と異なり担子胞子表面の小刺がやや網目状をなすこともあるのではなく独立している Tulostoma squamosum(ウロコケシボウズタケ) 形態的に類似している(混同のおそれがある) 本種と異なり外皮が疣状 本種と異なり内皮が真の疣状 本種と異なり柄が帯赤褐色 本種と異なり柄表面が鱗片状 本種と異なり外皮が暗色厚壁の不規則な細胞からなる ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Tulostoma subsquamosum 形態的に類似している(混同のおそれがある) ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり内皮が帯桃色ではなく無色~黄褐色 本種と異なり担子胞子表面が小刺状で類網目状になることもあるのではなく真の類網目状 ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Tulostoma beccarianum 形態的に類似している(混同のおそれがある) ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり内皮が帯桃色ではなく無色 本種より担子胞子のサイズが小さい 本種と異なり担子胞子表面が小刺状ではなく疣状 ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Tulostoma simulans 形態的に類似している(混同のおそれがある) ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり内皮が帯桃色ではなく無色 本種より担子胞子のサイズが小さい 本種と異なり担子胞子表面が小刺状ではなく疣状 ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Tulostoma calcareum 形態的に類似している(混同のおそれがある) ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり外皮が脱落性だが散在する疣として永存することもある 本種と異なり外皮が菌糸状~疣状 本種と異なり内皮が帯桃色ではなく黄褐色~帯褐色でのちに色褪せて帯灰白色となる 本種と異なり孔縁盤が帯灰色~帯褐色 本種より担子胞子のサイズが僅かに小さい 本種と異なり担子胞子表面が小刺状ではなく疣状~刺状 ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される