(仮訳)中国南部産のホウロクタケ属の2新種
Li, H. & Cui, B., 2013. Two new Daedalea species (Polyporales, Basidiomycota) from South China. Mycoscience. Available at: http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S1340354012000083 [Accessed January 4, 2014].
【R3-00232】2014/01/04投稿

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3行まとめ

中国南部で発見されたホウロクタケ属菌2種をDaedalea circularisおよびDaedalea radiataとして新種記載した。
Daedalea circularisは広東省および雲南省で採集され、系統的に近縁な種とは主に孔口のサイズや形状などで区別された。
Daedalea radiataは雲南省で採集され、系統的に近縁な種とは形態的に明瞭に区別された。
中国雲南省シーサンパンナ・タイ族自治州モウ臘県213国道望天樹

(新種)

Daedalea circularis B. K. Cui & Hai J. Li
語源…円形の(孔口の形状から)
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【よく似た種との区別】
Daedalea neotropica
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり孔口が円形ではなく部分的に波打ったり迷路状・襞状になったりする
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Daedalea dickinsii(ホウロクタケ)
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種より孔口のサイズが大きい
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Daedalea quercina
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり孔口が円形ではなく部分的に波打ったり迷路状・襞状になったりする
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Daedalea pseudodochmia
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Daedalea dochmia
子実体が傘状になる
孔口のサイズが類似している
肉がいくぶん黄褐色を帯びる
本種より担子胞子が長い
本種より担子胞子の幅が狭い
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Daedalea fulvirubida
担子胞子のサイズが類似している
本種と異なり傘が帯青灰色~桃色ではなく淡褐色~褐色
本種と異なり傘表面が微細な瘤状にならずほぼ無毛~マット状
本種より孔口のサイズが顕著に大きい
本種と異なり孔口が円形ではなく多角形~迷路状
Fomitopsis incarnatus
担子胞子のサイズが類似している
本種と異なり傘が帯青灰色~桃色ではなく帯褐灰色~帯灰黒色
本種と異なり傘表面に幅広い同心円状でしばしば裂ける膨大部を持つ
本種より孔口のサイズが小さい
本種と異なり孔口がクリーム色~帯黄褐色ではなく帯桃白色
中国雲南省シーサンパンナ・タイ族自治州モウ臘県213国道望天樹

(新種)

Daedalea radiata B. K. Cui & Hai J. Li
語源…放射状の(傘表面の繊維から)
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【よく似た種との区別】
Daedalea dochmia
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
形態的に容易かつ明瞭に区別される
本種と異なり子実体が半背着生ではなく傘状
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Daedalea stereoides
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
形態的に容易かつ明瞭に区別される
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Daedalea neotropica
孔口のサイズが類似している
孔口がほとんど孔状で部分的に不規則形~迷路状になる
本種と異なり子実体表面が綿毛状~剛毛状ではなく無毛~微細な瘤状
本種と異なり傘表面に不規則な帯紫色のパッチを伴う
本種と異なり孔口表面に不規則な帯紫色のパッチを伴う
Funalia spp.
形態的に類似している
傘表面が綿毛状~剛毛状
本種と異なり子実層托が並列型で真の子実層を有する
本種と異なり骨格菌糸がシアノフィリック
本種と異なり褐色腐朽ではなく白色腐朽を起こす
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される