2021年8月11日 （仮訳）コスタリカ産のコナラ属樹木に関連するベニタケ類2新種およびそれらの北米産の極めて稀な種との関係 Buyck, B. & Halling, R. 2004. Two new Quercus-associated Russulas from Costa Rica and their relation to some very rare North American species. Cryptogamie, Mycologie. Available at: https://sciencepress.mnhn.fr/en/periodiques/mycologie/25/1/two-new-quercus-associated-russulas-costa-rica-and-their-relation-some-very-rare-north-american-species [Accessed August 11, 2021] 【R3-08679】2021/8/11投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません（大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため）。 3行まとめ コスタリカからRussula cartaginisおよびR. quercophilaの2新種を記載した。 両種はいずれもコスタリカ固有のコナラ属樹木と関係を持っていた。 また、両種は北米産のごく稀な種、R. eccentricaおよびR. imitatrixに類似していた。 Costa Rica, Cartago, Estrella, 5 km E of Interamerican Highway at km 31, near town of Estrella （新種） Russula cartaginis Buyck & Halling 語源…カルタゴの 【よく似た種との区別】 Russula eccentrica 同じコナラ属樹木と関係を持つ 形態的に類似している（容易に混同されうる） 子実体全体の色が一致する 襞が傘縁部付近において吻合しない 子実層の形態が非常に類似している 担子胞子の形態が非常に類似している 子実層シスチジア基部付近が膨大する 襞縁部を不稔細胞が占める 傘表皮の形態が非常に類似している 本種と異なりコスタリカではなくメキシコなどに分布する 本種と異なり襞が老成しても桃色にならないという特徴を欠く Russula quercophila コスタリカに分布する 同じコナラ属樹木と関係を持つ 形態的に類似している（容易に混同されうる） 傘が褐色 襞が帯桃黄褐色 襞の間隔が広い 柄が淡色 味が温和 本種と異なり傘表面が軟毛状～羊毛状 本種ほど傘縁部が溝線状でない 本種と異なり襞が幼時白色ではなく初めから帯桃黄褐色 本種と異なり襞が傘縁部付近で吻合するという特徴を欠く 本種と異なり柄基部付近がしばしば太まるのではなく柄が下部にかけて細まる 本種ほど柄表面が不規則な脈状でない 本種と異なり子実体が乾燥時、特に襞が非常に暗色になるのではなく淡色のままである 本種と担子胞子の形態が異なる 本種と傘表皮の構造が異なる Costa Rica, San José prov., La Chonta, S. of Interamerican highway towards Lagunal Cerro Chonta （新種） Russula quercophila Buyck & Halling 語源…コナラ属を好む 【よく似た種との区別】 Russula imitatrix 子実下層が小型の細胞からなりほぼ繊維状 襞縁部にいくぶんねじれた細胞を含む 表皮にいくぶんねじれた細胞を含む 傘表皮が内容物が空に見える細胞に覆われる 柄表皮が内容物が空に見える細胞に覆われる 柄表皮直下に顕著に豊富な細長い油管菌糸を含む 本種と異なりコスタリカではなく米国、カナダに分布する 本種と異なりコナラ属ではなく裸子植物（ツガ属またはマツ属とみられる）と関係を持つ 本種と異なり傘シスチジアを欠くのではなく有する Russula eccentrica 同じコナラ属樹木と関係を持つ 形態的に類似している（容易に混同されうる） 傘が褐色 襞が帯桃黄褐色 襞の間隔が広い 柄が淡色 味が温和 本種と異なりコスタリカではなく北米などに分布する Russula cartaginis コスタリカに分布する 同じコナラ属樹木と関係を持つ 形態的に類似している（容易に混同されうる） 傘が褐色 襞が帯桃黄褐色 襞の間隔が広い 柄が淡色 味が温和 本種と異なり傘表面が軟毛状～羊毛状でない 本種より傘縁部が溝線状 本種と異なり襞が初めから帯桃黄褐色なのではなく幼時白色 本種と異なり襞が傘縁部付近で吻合する 本種と異なり柄が下部にかけて細まるのではなく柄基部付近がしばしば太まる 本種より柄表面が不規則な脈状 本種と異なり子実体が乾燥時淡色のままなのではなく、特に襞が非常に暗色になる 本種と担子胞子の形態が異なる 本種と傘表皮の構造が異なる Russula albospissa 同じAlbospissinae亜節の形質を有する 本種と異なりコスタリカではなくアフリカに分布する 本種と担子胞子の形態が異なる 本種と異なり傘シスチジアを欠くのではなく有する