2020年8月18日 (仮訳)アルゼンチン、パラナ川の河畔林に産した剛毛を有するホウライタケ属2新種 Niveiro, N. et al., 2018. Two new setose species of Marasmius from the Paraná riparian forest in Argentina. Cryptogamie, Mycologie. Available at: http://sciencepress.mnhn.fr/en/periodiques/mycologie/39/4/two-new-setose-species-marasmius-parana-riparian-forest-argentina [Accessed August 18, 2020] 【R3-07603】2020/8/18投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ アルゼンチン、チャコ州の河畔林で採集された2種の菌を検討し、それぞれMarasmius chrysoblepharioides、M. neotrichotusとして新種記載した。 前者は傘が帯黄橙色で表面が毛状、溝線状条線を有し、柄が橙褐色、担子胞子が桿形~紡錘形で、柄剛毛が先細りになることなどで特徴づけられた。 後者は傘に条線を欠き、襞が白色でやや密であり、傘剛毛と柄剛毛が長いことなどで特徴づけられた。 Argentina, Chaco, 1º de Mayo (新種) Marasmius chrysoblepharioides Niveiro & Ramírez 語源…Marasmius chrysoblepharis類似の 【よく似た種との区別】 Marasmius chrysoblepharis 肉眼的形態が類似している 担子胞子が桿形~紡錘形 柄シスチジアが剛毛状で先端が丸い鈍頭または尖った乳頭状 柄シスチジアが厚壁 本種と異なりアルゼンチンではなくメキシコなどに分布する 本種より担子胞子のサイズが小さい 本種より柄シスチジアのサイズが小さい Marasmius nummularius 形態的に類似している ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりアルゼンチンではなく東南アジア~マダガスカルなどに分布する 本種と異なり傘が暗い帯赤褐色~暗い帯褐橙色 本種より担子胞子のサイズが小さい 本種より柄シスチジアが短い ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Marasmius nummularioides 形態的に類似している 本種と異なりアルゼンチンではなくマレー半島などに分布する 本種と異なり傘が帯赤褐色 本種と異なり傘縁部に条線を欠く 本種と異なり柄シスチジアがSiccus型 Marasmius longisetosus 南米に分布する ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりアルゼンチンではなくブラジルなどに分布する 本種より柄のサイズが小さい 本種と異なり柄が屈曲する 本種より担子胞子のサイズが小さい 本種と異なり傘剛毛を有する 本種と異なり柄シスチジアが剛毛状ではなくSiccus型 ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Marasmius dendrosetosus ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりアルゼンチンではなくマダガスカルなどに分布する 本種と異なり傘がクリーム色~帯橙白色 本種と異なり傘剛毛を有する 本種と異なり柄シスチジアがSiccus型 ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Marasmius flammans 南米に分布する 子実体のサイズが類似している 子実体の色が類似している 本種と異なりアルゼンチンではなくブラジルに分布する 本種と異なり柄表面が無毛 本種と異なり子実層シスチジアが剛毛状 本種と異なり傘剛毛を有する Marasmius asemiformis 南米に分布する 生息環境が類似している 本種と異なりアルゼンチンではなくブラジルなどに分布する 本種より担子胞子のサイズが小さい 本種より柄シスチジアが短い 本種と異なり柄シスチジアが厚壁でない Marasmius asemus 南米に分布する 生息環境が類似している 本種と異なりアルゼンチンではなくブラジルなどに分布する 本種より担子胞子のサイズが小さい 本種より柄シスチジアが短い 本種と異なり柄シスチジアが厚壁でない Marasmius opulentus(カエンオチバタケ) 側シスチジアを欠く 傘剛毛を欠く 柄シスチジアが厚壁 本種と異なりアルゼンチンではなく日本などに分布する 本種と異なり傘が橙色~濃橙色 本種より担子胞子のサイズが小さい 本種と異なり柄シスチジアにSiccus型のものがある Marasmius atrocastaneus 本種と異なりアルゼンチンではなくニュージーランドなどに分布する 本種と異なり傘が濃褐色、栗褐色、帯橙褐色または帯赤褐色 本種より担子胞子のサイズが小さい 本種より柄剛毛のサイズが小さい Argentina, Chaco, 1º de Mayo (新種) Marasmius neotrichotus Niveiro, Ramírez & Antonín 語源…新熱帯のMarasmius trichotus 【よく似た種との区別】 Marasmius trichotus 子実体が小型 シスチジアが異常に長い シスチジアが剛毛状 本種と異なりアルゼンチンではなくシンガポール、タイなどに分布する 本種と傘シスチジアの形態が異なる 本種と柄シスチジアの形態が異なる 本種より柄剛毛が短い Marasmius ciliatus 子実体が小型 シスチジアが異常に長い シスチジアが剛毛状 本種と異なりアルゼンチンではなくマルティニークなどに分布する 本種より子実体のサイズが小さい 本種より傘のサイズが小さい 本種より担子胞子のサイズが小さい Marasmius spiculosus 南米に分布する 本種と異なりアルゼンチンではなくボリビアなどに分布する 本種より襞の間隔が密 本種と異なり側シスチジアがグレオシスチジア状 本種と異なり柄表皮にSiccus型の箒状細胞を有する Marasmius echinatulus(ミヤコホウライタケ) アルゼンチンに分布する 本種と異なりブラジル、コロンビアにおける分布が知られている 本種より担子胞子が短い 本種と異なり縁シスチジアがメチュロイドである Marasmius araucariae 南米に分布する 本種より柄シスチジアが短い 本種と異なり柄シスチジアの頂部が丸い 本種と異なり柄シスチジアが薄壁 Marasmius nummularius ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりアルゼンチンではなく東南アジアなどに分布する 本種と異なり柄表皮がSiccus型細胞と剛毛状の柄シスチジアからなる 本種より柄シスチジアが短い 本種より柄シスチジアのサイズが小さい Marasmius coklatus 本種と異なりアルゼンチンではなく東南アジアなどに分布する 本種より傘のサイズが大きい 本種と異なり子実層剛毛が良好に発達する 本種と異なり柄表皮がSiccus型細胞と剛毛状の柄シスチジアからなる 本種より柄シスチジアが短い Marasmius jalapensis ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりアルゼンチンではなくメキシコなどに分布する 本種と異なり傘がクリーム色~淡肉桂褐色 本種と異なり襞がやや密ではなく密 本種と異なり子実層剛毛が良好に発達する 本種より担子胞子のサイズが小さい 本種より傘剛毛が短い 本種より柄剛毛が短い ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Marasmius cohaerens(ミヤマオチバタケ) 肉眼的形態が類似している 本種と異なりアルゼンチンではなく北半球などに分布する 本種と異なり襞が帯黄色 本種と異なり柄表面が無毛 本種より担子胞子のサイズが小さい