(仮訳)シラウオから分離された2新種、Aphanomyces izumoensisおよびAphanomyces shimanensis
Takuma, D., Sano, A. & Hatai, K., 2013. Two new species, Aphanomyces izumoensis sp. nov. and Aphanomyces shimanensis sp. nov. isolated from Ice Fish Salangichthys microdon. Available at: http://urpjournals.com/tocjnls/44_13v3i3_5.pdf [Accessed February 2, 2014].
【R3-00350】2014/02/02投稿

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3行まとめ

島根県・宍道湖の水族館でシラウオの病害が発生し、罹病魚から2種のAphanomyces属菌が分離された。
形態および分子系統解析の結果に基づき、2種をAphanomyces izumoensisおよびAphanomyces shimanensisとして新種記載した。
両種の温度適性、pH適性、塩分濃度適性などを、同じく宍道湖のシラウオから分離されたA. salsuginosusと比較した。
島根県出雲市

(新種)

Aphanomyces izumoensis Takuma, Hatai & A. Sano
語源…出雲産の
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Aphanomyces salsuginosus
同所的に分布する
汽水域に分布する
シラウオを宿主とする
本種と異なり25°Cで生育が悪い
本種と異なり2% NaCl添加培地で生育が良好
本種より生育可能なpHの範囲が狭い
本種と異なりpH11で生育できない
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Aphanomyces shimanensis
同所的に分布する
汽水域に分布する
シラウオを宿主とする
25°Cで生育が良好
pH11で生育可能
本種と異なり2% NaCl添加培地で生育が良好
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Aphanomyces frigidophilus
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりシラウオではなくイワナの卵やザリガニから分離されている
本種と異なり25°Cで生育できない
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される(配列類似度97.7%)
島根県出雲市

(新種)

Aphanomyces shimanensis Takuma, Hatai & A. Sano
語源…島根産の
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Aphanomyces salsuginosus
同所的に分布する
汽水域に分布する
シラウオを宿主とする
pH11で生育可能
2% NaCl添加培地で生育が良好
本種と異なり25°Cで生育が悪い
本種より生育可能なpHの範囲が狭い
本種と異なりpH11で生育できない
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Aphanomyces izumoensis
同所的に分布する
汽水域に分布する
シラウオを宿主とする
25°Cで生育が良好
本種と異なり2% NaCl添加培地で生育が悪い
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Aphanomyces laevis
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりシラウオではなくグッピーを宿主とする
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される(配列類似度96.4%)