2017年7月13日 （仮訳）中国産のCosmospora属2新種 Luo, J. & Zhuang, W-Y., 2008. Two new species of Cosmospora (Nectriaceae, Hypocreales) from China. Fungal Diversity. Available at: https://pdfs.semanticscholar.org/9655/0032db2d67000d892221c24415375eaa7979.pdf [Accessed July 13, 2017]. 【R3-04201】2017/07/13投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません（大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため）。 3行まとめ 台湾南投県から腐朽したタケに生じ、子嚢殻が独特の杯状で、子嚢胞子に条線があり、アナモルフがFusarium gigas類似であることなどで特徴づけられるCosmospora gigasを新種記載した。 また、中国浙江省においてStylodothis属の一種の子実体に生じ、子嚢殻が乾燥時杯状で、疎らに毛を有することなどで特徴づけられるC. cupularisを新種記載した。 分子系統解析の結果、Cosmospora属が単系統群ではないことが示唆された。 台湾南投県恵蓀林場 （新種） Cosmospora gigas J. Luo & W.Y. Zhuang 語源…巨大な（大分生子が大型であることから） 【よく似た種との区別】 Cosmospora cupularis 子嚢殻が乾燥時杯状 子嚢殻表面に疎らな毛を有する Fusarium属アナモルフを有する ITSおよびnrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり台湾ではなく中国に分布する 本種と異なり腐朽したタケではなくStylodothis属の一種の子実体に生じる 本種より子嚢のサイズが小さい 本種と異なり子嚢が棍棒形～類紡錘形ではなく初め円筒形でのちに棍棒形 本種より子嚢胞子のサイズが小さい 本種と異なり子嚢胞子が類紡錘形ではなく楕円形 本種と異なり子嚢胞子表面が条線状ではなく初め小刺状でのちに平滑になる 本種とアナモルフの形態が異なる ITSおよびnrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される 中国浙江省杭州市臨安市太湖源 （新種） Cosmospora cupularis J. Luo & W.Y. Zhuang 語源…杯状の（乾燥時の子嚢殻の形状から） 【よく似た種との区別】 Cosmospora consors 中国に分布する 子嚢殻表面が疎らな毛で覆われる 子嚢胞子表面が平滑～小刺状 本種と異なり子嚢殻の側面が乾燥時縮まる 本種より子嚢が短い 本種より子嚢胞子の幅が狭い 本種と異なりFusarium属ではなくVolutella属アナモルフを有する ITSおよびnrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Cosmospora papilionacearum 子嚢殻表面が疎らな毛で覆われる 子嚢胞子表面が平滑～小刺状 本種と異なり子嚢殻の側面が乾燥時縮まる 本種より子嚢のサイズがずっと大きい 本種より子嚢胞子のサイズがずっと大きい Cosmospora tungurahuana 子嚢殻表面が疎らな毛で覆われる 子嚢胞子表面が平滑～小刺状 本種より子嚢殻のサイズが大きい 本種と異なり子嚢殻の側面が乾燥時縮まる 本種より子嚢のサイズがずっと大きい 本種より子嚢胞子のサイズがずっと大きい 本種より子嚢殻の毛が長い Cosmospora gigas 子嚢殻が乾燥時杯状 子嚢殻表面に疎らな毛を有する Fusarium属アナモルフを有する ITSおよびnrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり中国ではなく台湾に分布する 本種と異なりStylodothis属の一種の子実体ではなく腐朽したタケに生じる 本種より子嚢のサイズが大きい 本種と異なり子嚢が初め円筒形でのちに棍棒形ではなく棍棒形～類紡錘形 本種より子嚢胞子のサイズが大きい 本種と異なり子嚢胞子が楕円形ではなく類紡錘形 本種と異なり子嚢胞子表面が初め小刺状でのちに平滑になるのではなく条線状 本種とアナモルフの形態が異なる ITSおよびnrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される