2019年3月2日 （仮訳）形態および複数遺伝子解析を根拠とするアジア産のGeejayessia属2新種 Zeng, Z-Q. & Zhuang, W-Y. 2018. Two new species of Geejayessia (Hypocreales) from Asia as evidenced by morphology and multi-gene analyses. MycoKeys. Available at: https://mycokeys.pensoft.net/articles.php?id=27664 [Accessed March 2, 2019] 【R3-05998】2019/3/2投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません（大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため）。 3行まとめ 中国からGeejayessia clavataおよびG. sinicaの2新種、アジア初の本属菌として記載した。 前者は子嚢殻が帯褐赤色～暗赤色で球形～卵状類球形、子嚢が円筒形で(4–7-)8胞子性、子嚢胞子が楕円形平滑～微細な小疣状で1隔壁を有し、大分生子を欠くことなどで特徴づけられた。 後者は子嚢殻が赤色～明赤色洋梨形、球形～類球形で子嚢が棍棒形～類円筒形、子嚢胞子が楕円形で1隔壁を有し、大分生子を有することなどで特徴づけられた。 中国河南省洛陽市欒川県龍峪湾 （新種） Geejayessia clavata Z.Q. Zeng & W.Y. Zhuang 語源…棍棒形の（小分生子の形状から） 【よく似た種との区別】 Geejayessia atrofusca ACL1+ITS+RPB2に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりツゲ属ではなくミツバウツギ属植物を宿主とする 本種と異なり子嚢果が帯褐赤色～暗赤色ではなく暗褐色～黒色 本種と異なり子嚢果がKOHまたは乳酸による呈色反応を示さない 本種より子嚢の幅が広い 本種より子嚢胞子が長い 本種より小分生子のサイズが大きい 本種と異なり小分生子が棍棒形ではなく長楕円形～僅かに屈曲する鎌形 ACL1+ITS+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される 中国湖北省神農架林区 （新種） Geejayessia sinica Z.Q. Zeng & W.Y. Zhuang 語源…中国の 【よく似た種との区別】 Geejayessia cicatricum 同じツゲ属植物を宿主とする ACL1+ITS+RPB2に基づく分子系統解析で近縁 本種より子嚢殻のサイズが小さい 本種より子嚢が短い 本種より子嚢胞子のサイズが小さい 本種より子嚢殻の殻壁が薄い 本種と異なり大分生子の隔壁数が(3–4–)5ではなく(2-)5-7(-8) 本種よりPDA培地における生長が遅い ACL1+ITS+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Geejayessia desmazieri 同じツゲ属植物を宿主とする ACL1+ITS+RPB2に基づく分子系統解析で近縁 本種より子嚢が短い 本種より子嚢胞子のサイズが小さい 本種よりPDA培地における生長が遅い ACL1+ITS+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される