(仮訳)ノルウェー産のDryocetes authographusおよびHylastes cuniculariusを宿主とするLeptographium属菌の2新種
Jacobs, K. et al., 2010. Two new species of Leptographium from Dryocetes authographus and Hylastes cunicularius in Norway. Mycological progress. Available at: http://link.springer.com/article/10.1007/s11557-009-0620-6 [Accessed January 28, 2015].
【R3-01508】2015/01/29投稿

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3行まとめ

ノルウェーにおけるオフィオストマトイド菌類の調査で甲虫およびトウヒ属の根から分離された2種のLeptographium属菌を検討し、新種記載した。
L. chlamydatumは培養下で厚壁胞子様の構造を形成し、Hyalorhinocladiella属シンアナモルフを有することなどで特徴づけられた。
L. curvisporumは分生子が顕著に屈曲することなどで特徴づけられ、最も類似する北米産のL. abietinumとは仮根の有無および分生子のサイズなどで区別された。
Norway, Ås, Akershus

(新種)

Leptographium chlamydatum K. Jacobs, M.J. Wingf. & H. Solheim
語源…厚壁の(厚壁胞子を有することから)
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【よく似た種との区別】
Leptographium curvisporum
同所的に分布する(ノルウェー)
ドイツトウヒを宿主とする
Hylastes cuniculariusおよびDryocetes autographusと関係を持つ
分生子柄のサイズの範囲が重なる
分生子のサイズの範囲が重なる
ITS2+nrLSU+EF1-αに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり時に仮根を有する
本種と異なり分生子が倒卵形~長楕円形ではなく基部が顕著に屈曲する
本種と異なり厚壁胞子を欠く
本種と異なりHyalorhinocladiella属シンアナモルフを欠く
ITS2+nrLSU+EF1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Leptographium abietinum
トウヒ属植物を宿主とする
Hylastes属昆虫と関係を持つ
分生子のサイズの範囲が重なる
仮根を欠く
ITS2+nrLSU+EF1-αに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりノルウェーではなく米国北西部に分布する
本種と異なりドイツトウヒではなくその他の針葉樹を宿主とする
本種と異なりHylastes cuniculariusではなくその他のキクイムシ類と関係を持つ
本種と異なり分生子が倒卵形~長楕円形ではなく基部が顕著に屈曲する
本種と異なり厚壁胞子を欠く
本種と異なりHyalorhinocladiella属シンアナモルフを欠く
ITS2+nrLSU+EF1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Ophiostoma americanum
分生子が倒卵形~長楕円形
仮根を欠く
ITS2+nrLSU+EF1-αに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりノルウェーではなく米国北東部に分布する
本種と異なりドイツトウヒではなくLarix deciduaを宿主とする
本種と異なりHylastes cuniculariusおよびDryocetes autographusではなくDendroctonus simplexと関係を持つ
本種より分生子が長い
本種と異なり厚壁胞子を欠く
本種と異なりHyalorhinocladiella属シンアナモルフを欠く
本種と異なりテレオモルフを有する
ITS2+nrLSU+EF1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Norway, Ås, Akershus

(新種)

Leptographium curvisporum K. Jacobs, M.J. Wingf. & H. Solheim
語源…屈曲する胞子の
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【よく似た種との区別】
Leptographium chlamydatum
同所的に分布する(ノルウェー)
ドイツトウヒを宿主とする
Hylastes cuniculariusおよびDryocetes autographusと関係を持つ
分生子柄のサイズの範囲が重なる
分生子のサイズの範囲が重なる
ITS2+nrLSU+EF1-αに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり時に仮根を有するという特徴を欠く
本種と異なり分生子の基部が顕著に屈曲するのではなく倒卵形~長楕円形
本種と異なり厚壁胞子を有する
本種と異なりHyalorhinocladiella属シンアナモルフを有する
ITS2+nrLSU+EF1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Leptographium abietinum
トウヒ属植物を宿主とする
Hylastes属昆虫と関係を持つ
分生子の基部が顕著に屈曲する
厚壁胞子を欠く
ITS2+nrLSU+EF1-αに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりノルウェーではなく米国北西部に分布する
本種と異なりドイツトウヒではなくその他の針葉樹を宿主とする
本種と異なりHylastes cuniculariusではなくその他のキクイムシ類と関係を持つ
本種と異なり時に仮根を有するという特徴を欠く
本種より分生子が顕著に長い
ITS2+nrLSU+EF1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Ophiostoma americanum
厚壁胞子を欠く
ITS2+nrLSU+EF1-αに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりノルウェーではなく米国北東部に分布する
本種と異なりドイツトウヒではなくLarix deciduaを宿主とする
本種と異なりHylastes cuniculariusおよびDryocetes autographusではなくDendroctonus simplexと関係を持つ
本種と異なり時に仮根を有するという特徴を欠く
ITS2+nrLSU+EF1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される