2014年6月15日 (仮訳)ドミニカ共和国産のウラベニガサ属Celluloderma節の2新種 Justo, A., Battistin, E. & Angelini, C., 2012. Two new species of Pluteus section Celluloderma from the Dominican Republic. Mycotaxon. Available at: http://www.ingentaconnect.com/content/mtax/mt/2012/00000120/00000001/art00003 [Accessed June 14, 2014]. 【R3-00809】2014/06/15投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ ドミニカ共和国で採集されたウラベニガサ属Celluloderma節の2種を、Pluteus crenulatusおよびP. stenotrichusとして新種記載した。 前者は傘の縁部が細円鋸歯状で深い溝線を有し、縁・柄シスチジアが棍棒形で側シスチジアを欠くことなどで特徴づけられた。 後者は傘表皮にHispidoderma節の一部の菌が有するような、非常に狭い、隔壁を持つ要素を含むことなどで特徴づけられた。 Dominican Republic, Prov. Puerto Plata, Sosua, Unión (新種) Pluteus crenulatus Justo, Battistin & Angelini 語源…細円鋸歯状の 【よく似た種との区別】 Pluteus tucumanus 傘の縁部が細円鋸歯状 傘の縁部に溝線を有する 傘表皮の要素に色素の凝固物を伴う 本種と異なりドミニカ共和国ではなく南米に分布する 本種より担子胞子の幅が狭い 本種と異なり側シスチジアを持つ 本種と異なり縁シスチジアが狭棍棒形~棍棒形または小嚢形ではなく狭小嚢形・小嚢形・広紡錘形・狭棍棒形である 本種と異なり柄シスチジアが狭棍棒形~棍棒形ではなく狭棍棒形・棍棒形・狭小嚢形・小嚢形 Pluteus fallax 本種と異なり傘の縁部が細円鋸歯状でない 本種と異なり側シスチジアを持つ 本種と異なり傘表皮に色素の凝固物を伴うという記述を欠く Pluteus iguazuensis 本種と異なり傘の縁部が細円鋸歯状でない 本種と異なり側シスチジアを持つ 本種と異なり傘表皮に色素の凝固物を伴うという記述を欠く Pluteus diettrichii 側シスチジアを欠く(あるいは非常に稀) ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と担子胞子のサイズが異なる 本種と担子胞子の形状が異なる 本種とシスチジアのサイズが異なる 本種とシスチジアの形状が異なる ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Dominican Republic, Prov. Puerto Plata, Sosua, Unión (新種) Pluteus stenotrichus Justo, Battistin & Angelini 語源…狭い毛の(傘表皮の特異な細胞の形状から) 【よく似た種との区別】 Pluteus aurantiorugosus(ヒイロベニヒダタケ) ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり傘表皮が「Mixtini型」でない ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される (その他掲載種) Pluteus tucumanus Singer 【よく似た種との区別】 Pluteus crenulatus 傘の縁部が細円鋸歯状 傘の縁部に溝線を有する 傘表皮の要素に色素の凝固物を伴う 本種と異なり南米ではなくドミニカ共和国に分布する 本種より担子胞子の幅が広い 本種と異なり側シスチジアを欠く 本種と異なり縁シスチジアが狭小嚢形・小嚢形・広紡錘形・狭棍棒形ではなく狭棍棒形~棍棒形または小嚢形である 本種と異なり柄シスチジアが狭棍棒形・棍棒形・狭小嚢形・小嚢形ではなく狭棍棒形~棍棒形である