(仮訳)パキスタン産のOxneriaria属2新種
Zulfiqar, R. et al. 2023. Two new species of the genus Oxneriaria (lichenized Ascomycota: Megasporaceae) from Pakistan. Plant Systematics and Evolution. Available at: https://link.springer.com/article/10.1007/s00606-022-01836-w [Accessed October 7, 2023] 【R3-11038】2023/10/7投稿

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3行まとめ

パキスタンからOxneriaria iqbaliiO. kohistaniensisの2新種を記載した。
前者は初生菌糸体が不明瞭で子嚢胞子と粉子が大型であること、後者は初生菌糸体が不明瞭で子嚢胞子が小型、クリプトスチクチン酸と2′-O-メチスルフレリンを含むことなどで特徴づけられた。
パキスタンからのOxneriaria属地衣の報告は初となった。
Pakistan, Khyber Pakhtunkhwa Province, Kohistan, Dassu

(新種)

Oxneriaria iqbalii R.Zulfiqar, H.S.Asghar, K.Habib & Khalid
語源…Syed Hussain Iqbal氏に献名
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【よく似た種との区別】
Oxneriaria permutata
地衣体が帯白灰色
地衣成分が類似している
ITS+nrLSUおよびITSに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりパキスタンにおける分布が知られていない
本種と異なり地衣体が放射状ではないのではなく不明瞭な放射状である
本種より子嚢胞子のサイズが小さい
本種より粉子が短い
本種と異なり粉子が屈曲するという特徴を欠く
ITS+nrLSUおよびITSに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Oxneriaria virginea
形態的に類似している
ITS+nrLSUおよびITSに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりパキスタンにおける分布が知られていない
本種と異なり地衣体が汚白亜色である
本種と異なり地衣体の小区画が周縁部で伸長し裂片状をなす
本種と子器盤のサイズが異なる
本種より子嚢胞子のサイズが小さい
本種と異なり粉子を有するのではなく欠く
本種と異なり地衣成分としてスチクチン酸のみが含まれることがある
ITS+nrLSUおよびITSに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Pakistan, Khyber Pakhtunkhwa Province, Kohistan, Dassu

(新種)

Oxneriaria kohistaniensis R.Zulfiqar, K.Habib & Khalid
語源…コーイスタン産の
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【よく似た種との区別】
Oxneriaria verruculosa
地衣体が疣状~小区画状
ITS+nrLSUおよびITSに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりパキスタンにおける分布が知られていない
本種と異なり地衣体の小区画が周縁部において伸長しないのではなく伸長する
本種と異なり子器盤が”poriform-aspiciloid”ではなく”lecanorine-aspiciloid”である
本種より子実層の丈が低い
本種より子嚢胞子のサイズが小さい
ITS+nrLSUおよびITSに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Oxneriaria rivulicola
地衣体の小区画が顕著に伸長することがない
ITS+nrLSUおよびITSに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりパキスタンにおける分布が知られていない
本種と異なり地衣体が環紋状
本種より子器盤のサイズが大きい
本種と異なり初生菌糸体を有する
本種と異なり地衣成分を欠く
ITS+nrLSUおよびITSに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Oxneriaria supertegens
ITS+nrLSUおよびITSに基づく分子系統解析で近縁
本種より子器盤のサイズが大きい
本種より子嚢胞子のサイズが大きい
本種より粉子が長い
本種と異なり地衣成分としてクリプトスチクチン酸および2′-O-メチスルフレリンではなくアスピシリンを含む
ITS+nrLSUおよびITSに基づく分子系統解析で明瞭に区別される