(仮訳)チェコ産のRasamsonia属およびTalaromycesBacillispori節に含まれるマユハキタケ科2新種
Špetík, M. et al. 2023. Two new species of Trichocomaceae (Eurotiales), accommodated in Rasamsonia and Talaromyces section Bacillispori, from the Czech Republic. Scientific Reports. Available at: https://www.nature.com/articles/s41598-023-42002-7 [Accessed September 14, 2023] 【R3-10969】2023/9/14投稿

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3行まとめ

チェコからRasamsonia chlamydosporaおよびTalaromyces clematidisの2新種を記載した。
前者はフィアライドがフラスコ形~針状、分生子が円筒形、厚壁胞子様構造を形成することなどで特徴づけられた。
後者は本属菌としては初基質となるセンニンソウ属植物の根圏から分離され、培養下で黄色の子嚢果を形成した。
Czech Republic, Břeclav, Lednice, university garden

(新種)

Rasamsonia chlamydospora Spetik & Houbraken
語源…厚壁胞子の
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【よく似た種との区別】
Rasamsonia byssochlamydoides
分生子が円筒形
厚壁胞子様細胞を形成する
ITS+BenA+CaM+rpb2に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり子嚢果を欠くのではなく有する
本種より分生子が短い
本種より分生子の幅が広い
本種と異なりCYA25°Cで生育不能
本種よりCYA37°Cでの生長が速い
ITS+BenA+CaM+rpb2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Czech Republic, Břeclav, Lednice, university garden

(新種)

Talaromyces clematidis Spetik & Houbraken
語源…センニンソウ属の
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【よく似た種との区別】
Talaromyces bacillisporus
ITS+BenA+CaM+rpb2に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりセンニンソウ属植物から分離されていない
本種と異なり子嚢果が黄色ではなくクリーム白色~パステルオレンジ
本種と子嚢胞子の装飾が異なる
本種より分生子が長い
本種より分生子の幅が狭い
本種と異なり分生子が楕円形ではなく円筒形、桿形~楕円形
本種よりCYA25°Cでの生長が速い
本種よりMEA25°Cでの生長が速い
本種と異なりMEA37°Cで生育可能
本種と異なりCYA37°Cで生育可能
ITS+BenA+CaM+rpb2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される