(仮訳)ミャンマーにおいてヒマワリに発生したAlternaria属の2新種と1新宿主記録
Nwe, ZM. et al. 2024. Two novel species and a new host record of Alternaria (Pleosporales, Pleosporaceae) from sunflower (Compositae) in Myanmar. MycoKeys. Available at: https://mycokeys.pensoft.net/article/123790/ [Accessed June 12, 2024] 【R3-11786】2024/6/12投稿

【お読みください】
大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。

3行まとめ

ミャンマーのヒマワリに斑点病および葉枯病を引き起こした3種の小胞子性Alternaria属菌を検討した。
そのうちAlternaria myanmarensisA. yamethinensisの2新種を記載し、これらは近縁種とは分生子鎖あたりの分生子数、分生子のサイズや形状、隔壁数などが異なっていた。
また、既知種のA. burnsiiの新宿主としてヒマワリを報告した。
Myanmar, Mandalay Region, Yamethin Township, Segyi Village

(新種)

Alternaria myanmarensis M.N. Zin & J.X. Deng
語源…ミャンマー産の
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Alternaria koreana
アジアに分布する
ITS+GAPDH+RPB2+TEF1+Alt a 1+EndoPG+OPA10-2に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりミャンマーではなく韓国などに分布する
本種と異なりヒマワリではなくオケラ属植物などを宿主とする
本種と異なり分生子鎖あたりの分生子数が2-6ではなく1-2
本種より分生子のサイズが大きい
本種と異なり分生子が短楕円形~長楕円形または狭卵状ではなく短卵状~長卵状
本種と異なり分生子の隔壁数が2-5ではなく2-7
ITS+GAPDH+RPB2+TEF1+Alt a 1+EndoPG+OPA10-2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Alternaria ovoidea
ITS+GAPDH+RPB2+TEF1+Alt a 1+EndoPG+OPA10-2に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりミャンマーではなくイタリアなどに分布する
本種と異なりヒマワリではなくカモガヤ属植物などを宿主とする
本種と異なり分生子鎖あたりの分生子数が2-6ではなく1
本種より分生子のサイズが大きい
本種と異なり分生子が短楕円形~長楕円形または狭卵状ではなく卵状
本種と異なり分生子の隔壁数が2-5ではなく1-3
ITS+GAPDH+RPB2+TEF1+Alt a 1+EndoPG+OPA10-2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Alternaria orobanches
ITS+GAPDH+RPB2+TEF1+Alt a 1+EndoPG+OPA10-2に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりミャンマーではなくイタリアなどに分布する
本種と異なりヒマワリではなくハマウツボ属植物などを宿主とする
本種と異なり分生子鎖あたりの分生子数が2-6ではなく1-2
本種より分生子のサイズが大きい
本種と異なり分生子が短楕円形~長楕円形または狭卵状ではなく倒卵状~倒棍棒形
本種と異なり分生子の隔壁数が2-5ではなく3-6
ITS+GAPDH+RPB2+TEF1+Alt a 1+EndoPG+OPA10-2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Myanmar, Mandalay Region, Yamethin Township, Segyi Village

(新種)

Alternaria yamethinensis M.N. Zin & J.X. Deng
語源…ヤメティーン産の
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Alternaria betae-kenyensis
ITS+GAPDH+RPB2+TEF1+Alt a 1+EndoPG+OPA10-2に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりミャンマーではなくケニアなどに分布する
本種と異なりヒマワリではなくフダンソウ属植物などを宿主とする
本種と異なり分生子鎖あたりの分生子数が2-9ではなく15-25
本種より分生子のサイズが大きい
本種と異なり分生子が狭卵状または類楕円形で鈍頭なのではなく卵状または類楕円形
本種と異なり分生子の隔壁数が5-7ではなく5-7
ITS+GAPDH+RPB2+TEF1+Alt a 1+EndoPG+OPA10-2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Alternaria eichhorniae
アジアに分布する
ITS+GAPDH+RPB2+TEF1+Alt a 1+EndoPG+OPA10-2に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりミャンマーではなくインドなどに分布する
本種と異なりヒマワリではなくホテイアオイ属植物などを宿主とする
本種と異なり分生子鎖あたりの分生子数が2-9ではなく1-2
本種より分生子の嘴のサイズが大きい
本種と異なり分生子が狭卵状または類楕円形で鈍頭なのではなく狭卵状または類楕円形で頂部の細胞が鈍頭または丸い
本種と異なり分生子の隔壁数が5-7ではなく7-9
ITS+GAPDH+RPB2+TEF1+Alt a 1+EndoPG+OPA10-2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Alternaria iridiaustralis
アジアに分布する
ITS+GAPDH+RPB2+TEF1+Alt a 1+EndoPG+OPA10-2に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりミャンマーではなく中国、オーストラリアなどに分布する
本種と異なりヒマワリではなくアヤメ属植物などを宿主とする
本種と異なり分生子鎖あたりの分生子数が2-9ではなく1-2または3-5
本種より分生子のサイズが大きい
本種より分生子の嘴のサイズが大きい
本種と異なり分生子が狭卵状または類楕円形で鈍頭なのではなく卵状、広短楕円形、楕円形、長楕円形
本種と異なり分生子の隔壁数が5-7ではなく3-4または1-4
ITS+GAPDH+RPB2+TEF1+Alt a 1+EndoPG+OPA10-2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Alternaria salicicola
ITS+GAPDH+RPB2+TEF1+Alt a 1+EndoPG+OPA10-2に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりミャンマーではなくロシアなどに分布する
本種と異なりヒマワリではなくヤナギ属植物などを宿主とする
本種と異なり分生子鎖あたりの分生子数が2-9ではなく少なくとも2
本種より分生子のサイズが大きい
本種と異なり分生子が狭卵状または類楕円形で鈍頭なのではなく類球形~倒棍棒形または倒洋梨形で直線状または屈曲状
本種と異なり分生子の隔壁数が5-7ではなく1-6
ITS+GAPDH+RPB2+TEF1+Alt a 1+EndoPG+OPA10-2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される

(その他掲載種)

Alternaria burnsii Uppal, Patel & Kamat
mycobank_logoSpecies_Fungorum