2020年1月31日 （仮訳）中国新産のPhytopythium属2種 Chen, J-J., Feng, H. & Zheng, X-B. 2019. Two species of Phytopythium (Pythiaceae, Pythiales) new to China. Journal of Microbiology & Experimentation. Available at: https://medcraveonline.com/JMEN/JMEN-07-00264.pdf [Accessed January 31, 2020] 【R3-07004】2020/1/31投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません（大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため）。 3行まとめ 中国の江蘇省および安徽省においてダイズの根から分離された卵菌類を調査し、中国新産種としてPhytopythium mercurialeおよびP. sindhumを報告した。 両種の同定は形態観察および分子系統解析に基づき行った。 両種およびそれらの近縁種の形質比較表を掲載した。 （中国新産種） Phytopythium mercuriale (Belbahri, B. Paul & Lefort) Abad, de Cock, Bala, Robideau, Lodhi & Lévesque 【よく似た種との区別】 Phytopythium boreale 形態的に類似している（混同のおそれがある） 造精器を欠く 卵胞子が充満性 最小生長温度が4°C 本種より卵胞子のサイズが小さい 本種と異なり遊走子嚢柄の伸長様式が外部増殖性、内部増殖性および”internal nested”ではなく内部増殖性である 本種と異なり遊走子嚢を欠く 本種と異なり菌糸に膨大部を有する 本種より最大生長温度が高い 本種よりPCA 25°Cにおけるコロニーの生長が速い ITS+Cox1に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Phytopythium ostracodes 遊走子嚢柄の伸長様式が外部増殖性、内部増殖性および”internal nested”である 菌糸に膨大部を欠く ITS+Cox1に基づく分子系統解析で近縁 本種より卵胞子の平均サイズが大きい 本種と異なり卵胞子が充満性ではなく充満性またはほぼ充満性 本種と異なり造精器が知られている 本種と異なり遊走子嚢が類球形ではなく球形～類球形 本種より最大生長温度が高い 本種より最大生長温度が低い 本種よりPCA 25°Cにおけるコロニーの生長が遅い ITS+Cox1に基づく分子系統解析で明瞭に区別される （中国新産種） Phytopythium sindhum A.M. Lodhi, Shahzad & Lévesque 【よく似た種との区別】 Phytopythium ostracodes 卵胞子が充満性またはほぼ充満性 遊走子嚢柄の伸長様式が外部増殖性、内部増殖性および”internal nested”である 遊走子嚢が球形～類球形 菌糸に膨大部を欠く 生育適温が30°C 本種と異なり雌雄同菌糸性または雌雄異菌糸性なのではなく、ほとんどの場合雌雄同菌糸性で稀に雌雄異菌糸性 本種より卵胞子の平均サイズが小さい 本種より最小生長温度が高い 本種より最大生長温度が低い 本種よりPCA 25°Cにおけるコロニーの生長が遅い ITS+Cox1に基づく分子系統解析で明瞭に区別される