2021年2月24日 (仮訳)3種のトメンテロイド菌類、Tomentella radiosa、Tomentella cinereoumbrina、およびTomentella puniceaのタイプスタディ Yorou, NS. & Agerer, R. 2007. Type studies of three tomentelloid species (Basidiomycota, Thelephorales): Tomentella radiosa, Tomentella cinereoumbrina and Tomentella punicea. Nova Hedwigia. Available at: https://www.schweizerbart.de/papers/nova_hedwigia/detail/85/72932/Type_studies_of_three_tomentelloid_species_Basidio [Accessed February 24, 2021] 【R3-08175】2021/2/24投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ Tomentella radiosa、T. cinereoumbrina、およびT. puniceaのホロタイプ標本を検討した。 これらの種の追加の顕微鏡的形態を記載し、T. puniceaの根状菌糸束における骨格および結合様菌糸の存在を確かめた。 各種について記載文およびスケッチを掲載し、最も近縁な種との差異を記述した。 (その他掲載種) Tomentella radiosa (P. Karst.) Rick 【よく似た種との区別】 Tomentella ellisii 北欧に分布する 子実下層菌糸のサイズが同一 子実下層菌糸の膨張が同一 担子胞子のサイズの範囲が重なる 担子胞子が側面観でやや腎臓形 子実体形成菌糸層のサイズが同一 子実体形成菌糸層の膨張が同一 ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり担子器がKOH中で青変する 本種より担子胞子表面の装飾が顕著である ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される (その他掲載種) Tomentella cinereoumbrina (Bres.) Stalpers 【よく似た種との区別】 Tomentella oligofibula 子実体形成菌糸層菌糸の隔壁にクランプを欠くものがある 本種と異なり担子胞子が広楕円形でない 本種より担子胞子表面の刺が長い 本種と異なり担子胞子表面の刺が時に二叉分岐する (その他掲載種) Tomentella punicea (Alb. & Schwein.) J. Schröt. 【よく似た種との区別】 Tomentella umbrinospora エストニアに分布する 結晶がKOHに溶解すると黄緑色~黄褐色になる ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり子実層托が赤褐色~栗色 本種より骨格菌糸の幅が狭い 本種と異なり骨格菌糸が厚壁ではなく僅かに厚壁 本種と異なり結合様菌糸を完全に欠く ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Tomentella ferruginea エストニアに分布する 顕微鏡的形態が類似している ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりKOHで青変する 本種と異なり顕著な骨格菌糸を有するという特徴を欠く 本種と異なり顕著な結合様菌糸を有するという特徴を欠く ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Tomentella botryoides 肉眼的形態が類似している ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりKOHで青変する 本種と異なり顕著な骨格菌糸を有するという特徴を欠く 本種と異なり顕著な結合様菌糸を有するという特徴を欠く ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される