(仮訳)シストフィロバシディウム目の射出分生子形成性酵母の新種、Udeniomyces kanasensis
Han, P. et al., 2012. Udeniomyces kanasensis sp. nov., a ballistoconidium-forming yeast species in the Cystofilobasidiales. Antonie van Leeuwenhoek. Available at: http://link.springer.com/article/10.1007/s10482-012-9711-5 [Accessed January 31, 2014].
【R3-00339】2014/01/31投稿

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3行まとめ

中国新疆ウイグル自治区で萎れた葉から分離された酵母を、Udeniomyces kanasensisとして新種記載した。
本種は帯桃白色のコロニーを形成し、大型の左右対称の射出分生子を形成することで特徴づけられた。
本種は分子系統解析でシストフィロバシディウム目クレードに含まれ、他のUdeniomyces属菌とは明瞭に異なる系統をなすとともに、資化試験でも区別された。
中国新疆ウイグル阿勒泰地区ブルチン喀納斯国家自然保護区

(新種)

Udeniomyces kanasensis Wang, Bai, Qiu and Han
語源…喀納斯(カナス)産の
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Udeniomyces puniceus
好冷菌である
本種と異なりL-ソルボース、エタノール、グリセロール、ガラクチトール、コハク酸、クエン酸を資化できる
本種と異なりD-キシロースを資化できない
本種と異なりデンプン様の物質を産生できる
D1/D2領域およびITSに基づく分子系統解析で明瞭に区別される(前者は4塩基、後者は38塩基の置換および13塩基のインデルの違いが見られる)
Udeniomyces megalosporus
好冷菌である
本種と異なりコハク酸、クエン酸を資化できる
本種と異なりデンプン様の物質を産生できる
D1/D2領域およびITSに基づく分子系統解析で明瞭に区別される(前者は4塩基、後者は15%以上の違いが見られる)
Udeniomyces pyricola
好冷菌である
本種と異なりガラクトース、L-ソルボース、ラクトース、メリビオース、エタノール、グリセロール、ガラクチトール、コハク酸、クエン酸を資化できる
本種と異なりデンプン様の物質を産生できる
D1/D2領域およびITSに基づく分子系統解析で明瞭に区別される(前者は11塩基、後者は15%以上の違いが見られる)
Udeniomyces pannonicus
好冷菌である
本種と異なりメリビオース、エタノール、グリセロール、ガラクチトール、コハク酸、クエン酸を資化できる
本種と異なりデンプン様の物質を産生できる