(仮訳)2新種と分子配列データを伴うVamsapriya属の再記載
Dai, D-Q. et al., 2014. Vamsapriya (Xylariaceae) re-described, with two new species and molecular sequence data. Cryptogamie, Mycologie. …. Available at: http://www.bioone.org/doi/abs/10.7872/crym.v35.iss4.2014.339 [Accessed February 18, 2015].
【R3-01569】2015/02/18投稿

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3行まとめ

タイ、チエンラーイ県においてVamsapriya属の基準種、V. indicaを採集し、記載とエピタイプ標本の指定を行った。
また、同じくチエンラーイ県からDendrocalamus giganteusの稈に発生したV. khunkonensisおよびV. bambusicolaの2種を新種記載した。
複数遺伝子に基づく分子系統解析により、本属がクロサイワイタケ科に属することが明らかになった。
Thailand, Chiang Rai Province, Khunkorn Waterfall

(新種)

Vamsapriya khunkonensis D.Q. Dai, D.J. Bhat & K.D. Hyde
語源…クン・コン(滝)産の
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【よく似た種との区別】
Vamsapriya bambusicola
同所的に分布する(タイ、チエンラーイ県)
Dendrocalamus giganteusの稈に発生する
シンネマのサイズの範囲が重なる
分生子形成様式がモノトレト型
分生子形成様式が内生出芽型
分生子形成細胞が末端生
分生子が鎖生することは稀
分生子のサイズの範囲が重なる
分生子の隔壁数が1-5
LSU+SSU+RPB2に基づく分子系統解析で近縁
本種より分生子形成細胞が短い
本種と異なり分生子が紡錘形ではなく円筒形
本種と異なり分生子表面が小疣状ではなく平滑
LSU+SSU+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Vamsapriya indica
タイ、チエンラーイ県に分布する
分生子形成様式がモノトレト型
分生子形成様式が内生出芽型
分生子形成細胞が末端生
分生子表面が小疣状
LSU+SSU+RPB2に基づく分子系統解析で近縁
本種よりシンネマが短い
本種よりシンネマの頂部の幅が広い
本種より分生子形成細胞が短い
本種と異なり分生子が鎖生することが稀なのではなく常に求頂性の鎖をなす
本種より分生子が長い
本種より分生子の幅が狭い
本種と異なり分生子が紡錘形ではなく円筒形
本種と異なり分生子の隔壁数が1-5ではなく0-10(-20)
LSU+SSU+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Thailand, Chiang Rai Province, Khunkorn Waterfall

(新種)

Vamsapriya bambusicola D.Q. Dai, D.J. Bhat & K.D. Hyde
語源…タケに生息する
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【よく似た種との区別】
Vamsapriya bambusicola
同所的に分布する(タイ、チエンラーイ県)
Dendrocalamus giganteusの稈に発生する
シンネマのサイズの範囲が重なる
分生子形成様式がモノトレト型
分生子形成様式が内生出芽型
分生子形成細胞が末端生
分生子が鎖生することは稀
分生子のサイズの範囲が重なる
分生子の隔壁数が1-5
LSU+SSU+RPB2に基づく分子系統解析で近縁
本種より分生子形成細胞が長い
本種と異なり分生子が円筒形ではなく紡錘形
本種と異なり分生子表面が平滑ではなく小疣状
LSU+SSU+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Thailand, Chiang Rai Province, Mae Fah Luang University

(その他掲載種)

Vamsapriya indica Puja & Bhat
※本種のエピタイプ標本を指定した。
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【よく似た種との区別】
Vamsapriya mahabaleshwarensis
シンネマのサイズの範囲が重なる
本種より分生子形成細胞のサイズが大きい
本種と異なり分生子形成様式がモノトレト型ではなく複生トレト型
本種と異なり分生子形成細胞が末端生ではなく末端生または節間生
本種と異なり分生子鎖が常に求頂性ではなく常に分枝する
本種より分生子が短い
本種より分生子の幅が広い
本種と異なり分生子が円筒形ではなく卵形・楕円形・長楕円形
本種と異なり分生子の隔壁数が0-10(-20)ではなく0-4
本種と異なり分生子表面が僅かに小疣状ではなく平滑~微細な小疣状
Vamsapriya khunkonensis
タイ、チエンラーイ県に分布する
分生子形成様式がモノトレト型
分生子形成様式が内生出芽型
分生子形成細胞が末端生
分生子表面が小疣状
LSU+SSU+RPB2に基づく分子系統解析で近縁
本種よりシンネマが長い
本種よりシンネマの頂部の幅が狭い
本種より分生子形成細胞が長い
本種と異なり分生子が常に求頂性の鎖をなすのではなく鎖生することは稀
本種より分生子が短い
本種より分生子の幅が広い
本種と異なり分生子が円筒形ではなく紡錘形
本種と異なり分生子の隔壁数が0-10(-20)ではなく1-5
LSU+SSU+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される