(仮訳)中国北部産の柄が羊毛状の毛に覆われた新属新種、Villoboletus persicinus
Mao, N. et al. 2023. Villoboletus persicinus, gen. et sp. nov. (Boletaceae), a bolete with flocculent-covered stipe from northern China. Mycologia. Available at: https://doi.org/10.1080/00275514.2022.2153006 [Accessed September 18, 2023] 【R3-10983】2023/9/18投稿

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3行まとめ

中国山西省で採集された菌を検討し、新属新種Villoboletus persicinusとして記載した。
本種は傘が桃色で子実層托が黄色、柄表面が羊毛状の毛に覆われ、肉が白色から青変で、担子胞子が楕円状紡錘形~類紡錘形平滑、子実層シスチジアを有することなどで特徴づけられた。
本種は分子系統解析で独自の系統を形成し、明確にイグチ科クレードに含まれたが、亜科レベルでの所属は不明であった。
中国山西省臨汾市蒲県五鹿山自然保護区 中華人民共和国 山西省 臨汾市 隰県 五鹿山自然保護区

(新種)

Villoboletus persicinus L. Fan & N. Mao
語源…(属名)毛深いイグチ/(種小名)桃の(傘の色から)
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Baorangia spp.
傘肉が傷つくと常に青変する
担子胞子表面が平滑
子実層托実質が通常イグチ型
本種より子実層托の丈が低い
本種と異なり柄肉が帯紫色になるのではなく青色にのみ変色する
Butyriboletus spp.
傘肉が傷つくと常に青変する
担子胞子表面が平滑
子実層托実質が通常イグチ型
本種と異なり柄が密に白色羊毛状の毛に覆われるのではなくいくぶん網目状
Butyriboletus regius
傘が桃色
子実層面が明黄色
子実層面が傷つくと青変する
本種と異なり柄が密に白色羊毛状の毛に覆われるのではなくいくぶん網目状
Butyriboletus pseudoroseoflavus
傘が桃色
子実層面が明黄色
子実層面が傷つくと青変する
本種と異なり柄が密に白色羊毛状の毛に覆われるのではなくいくぶん網目状
Butyriboletus subregius
傘が桃色
子実層面が明黄色
子実層面が傷つくと青変する
本種と異なり柄が密に白色羊毛状の毛に覆われるのではなくいくぶん網目状
Caloboletus spp.
傘肉が傷つくと常に青変する
担子胞子表面が平滑
子実層托実質が通常イグチ型
本種と異なり柄が密に白色羊毛状の毛に覆われるのではなくいくぶん網目状
Lanmaoa spp.
傘肉が傷つくと常に青変する
担子胞子表面が平滑
子実層托実質が通常イグチ型
本種より子実層托の丈が低い
本種と異なり柄肉が帯紫色になるのではなく青色にのみ変色する
Neoboletus spp.
傘肉が傷つくと常に青変する
担子胞子表面が平滑
子実層托実質が通常イグチ型
本種と異なり子実層面が褐色、暗褐色、または帯赤褐色である
本種と異なり傘肉がクリーム黄色~淡黄色
本種と異なり傘肉が緩やかに青変するのではなく速やかに青変する
Retiboletus spp.
子実層托が黄色のことがある
本種と異なり子実層托が傷つくと青変するのではなく変色しない
本種と異なり柄が密に白色羊毛状の毛に覆われるのではなくいくぶん網目状
Veloboletus spp.
子実体の形態が類似している
本種と異なり柄に明確に定義された縁取りのあるリムを有する