(仮訳)ペルーのカカオ農園で採集されたグロムス科の新種、Viscospora peruviscosa
Corazon-Guivin, MA. et al., 2023. Viscospora peruviscosa, a new fungus in the Glomeraceae from a plantation of Theobroma cacao in Peru. Journal of Applied Botany and Food Quality. Available at: https://ojs.openagrar.de/index.php/JABFQ/article/view/17225 [Accessed October 30, 2023] 【R3-11109】2023/10/30投稿

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3行まとめ

ペルー、サン・マルティン県のカカオ農園において土壌から採集されたアーバスキュラー菌根菌の一種を検討し、Viscospora peruviscosaとして新種記載した。
本種は胞子表面に粘性を有し、胞子壁が二層構造であることなどで特徴づけられた。
本種はV. viscosaに系統的に近縁であったが、胞子のサイズや胞子壁、”subtending hyphae”の壁厚などが異なっていた。
Huallaga, San Martín, Peru

(新種)

Viscospora peruviscosa Corazon-Guivin, G.A. Silva & Oehl
語源…ペルーの粘性のある(胞子の表面性状から)
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Viscospora viscosa
胞子が無色~白色
胞子外面に粘性を有する
胞子壁が2層からなる
nrSSU+ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりペルーではなくイタリア、フランス、米国、日本、中国などに分布する
本種より胞子のサイズが大きい
本種より胞子壁が厚い
本種ほど”subtending hyphae”が顕著な漏斗形でない
本種より”subtending hyphae”の壁が厚い
nrSSU+ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される