(仮訳)新種Vishniacozyma ellesmerensis:カナダの高緯度北極圏地域において氷河後退域から分離された好冷性酵母
Tsuji, M. et al., 2019. Vishniacozyma ellesmerensis sp. nov., a psychrophilic yeast isolated from a retreating glacier in the Canadian High Arctic. International Journal of Systematic and Evolutionary Microbiology. Available at: https://www.microbiologyresearch.org/content/journal/ijsem/10.1099/ijsem.0.003206 [Accessed December 6, 2019] 【R3-06836】2019/12/6投稿

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3行まとめ

カナダ、エルズミア島において氷河後退域の堆積物および土壌から分離された好冷性担子菌酵母の一種を検討し、Vishniacozyma ellesmerensisとして新種記載した。
本種は氷点下で生育可能であり、生育にビタミンおよびアミノ酸を必要としないことなどで特徴づけられた。
本種は最も近縁な2種とITSおよびD1/D2領域の塩基配列にそれぞれ61、57塩基の置換があり、生理学的試験でも差異が認められた。
Canada, Nunavut, Ellesmere Island, Walker Glacier

(新種)

Vishniacozyma ellesmerensis M. Tsuji
語源…エルズミア(島)産の
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Vishniacozyma globispora
ITS+D1/D2に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりイヌリン、メレジトース、ラクトース、D-リボース、エタノール、myo-イノシトール、DL-乳酸を資化不能
本種と異なりビタミン要求性を有する
本種と異なり22°Cで生育可能
ITS+D1/D2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Vishniacozyma dimennae
ITS+D1/D2に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりエタノール、クエン酸を資化可能
本種と異なりイヌリン、メレジトース、マルトース、水溶性デンプンを資化不能
本種と異なりビタミン要求性を有する
本種と異なり22°Cで生育可能
ITS+D1/D2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される