(仮訳)新種Wawelia amyloasca:野外で発見された唯一のWawelia属菌
Bortnikov, FM., Bortnikova, NA. & Antonov, EA. 2024. Wawelia amyloasca, sp. nov., – the only species of Wawelia (Xylariaceae) discovered in the field. Sydowia. Available at: https://www.verlag-berger.at/detailview?no=3181 [Accessed January 23, 2024] 【R3-11362】2024/1/23投稿

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3行まとめ

ロシアの沿海地方においてシベリアノロジカの糞に発生した菌を検討し、Wawelia amyloascaとして新種記載した。
本種はヨーロッパ以外で発見された唯一の本属菌であり、属の記載以来初の野外で発見された種となった。
本種は乾燥環境ではない場所に生息し、子座が本属最長であり、子嚢に独特のアミロイドの先端構造を有し、子嚢胞子に付属糸を有することなどで特徴づけられた。
Russian Federation, Primorsky Krai, Kedrovaya Pad Nature Reserve

(新種)

Wawelia amyloasca Bortnikov, Bortnikova & Antonov
語源…アミロイドの子嚢の
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Wawelia argentea
糞生菌である
子座の形態が類似している
本種と異なりロシアにおける分布が知られていない
本種と異なりノロジカ属ではなくアナウサギ属の糞に生じる
本種と異なり乾燥環境に生息する
本種より子座が短い
Wawelia microspora
糞生菌である
子座の形態が類似している
本種と異なりロシアにおける分布が知られていない
本種と異なりノロジカ属ではなくアナウサギ属、ノウサギ属の糞に生じる
本種と異なり乾燥環境に生息する
本種より子座が短い
Wawelia octospora
糞生菌である
子座の形態が類似している
本種と異なりロシアにおける分布が知られていない
本種と異なりノロジカ属ではなくアナウサギ属の糞に生じる
本種と異なり乾燥環境に生息する
本種より子座が短い
本種と異なり毛が長い
Xylaria filiformis
糞生菌である
子座が糸状
本種より子座が長い
本種より子嚢胞子のサイズがずっと大きい
本種と異なり分生子柄が柵状の密な層をなす
Xylaria hippotrichoides
子座が糸状
本種と異なり子座が通常分枝する
本種より子嚢胞子がずっと長い
Thamnomyces spp.
子座が糸状
本種と異なりロシアではなくアフリカおよび新熱帯に分布する
本種と異なり糞生菌でない
本種と異なり子座がしばしば分枝する
本種と異なり子座が顕著にメラニン化する
本種と異なり子座にKOHで抽出可能な色素を含む
本種と異なり子座が脆い
本種と異なりアナモルフがGeniculosporium型ではなくNodulisporium型である
Xylaria pileiformis
本種と子座の形状が異なる
Xylaria equina
本種と異なり子座が巨大である
本種と子嚢の先端構造の形状が異なる
本種より子嚢胞子のサイズが小さい
本種と異なり子嚢胞子が無色粘液質の鞘に包まれる
Xylaria coprophila
本種より子座が短い
本種と異なり子座が糸状でない
本種より子嚢胞子が長い
Xylaria guepini
本種と異なり糞生菌ではなく有機質に富んだ土壌を選好する
本種より子嚢胞子が僅かに短い