2016年11月26日 （仮訳）カブトムシの一種Allomyrina dichotomaの腸内から分離された新種の酵母、Wickerhamiella allomyrinae Ren, Y-C. et al., 2014. Wickerhamiella allomyrinae f.a., sp. nov., a yeast species isolated from the gut of the rhinoceros beetle Allomyrina dichotoma. International Journal of Systematic and Evolutionary Microbiology. … Available at: http://ijs.microbiologyresearch.org/content/journal/ijsem/10.1099/ijs.0.068403-0 [Accessed November 26, 2016]. 【R3-03511】2016/11/26投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません（大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため）。 3行まとめ 中国河南省においてAllomyrina dichotomaの腸内から分離されたアナモルフ酵母の一種を検討し、Wickerhamiella allomyrinaeとして新種記載した。 本種はD1/D2領域に基づく分子系統解析でWickerhamiellaクレードに含まれ、Candida属の既知種3種と最も近縁であったが、塩基配列に9.3–9.8%の差異を認めた。 本種はビタミン要求性を欠き、37°Cで生育可能であることなどで近縁種と区別された。 中国河南省南陽市宝天曼自然保護区 （新種） Wickerhamiella allomyrinae Hui, Ren, Wang, Chen & Ke 語源…サビカブト属の 【よく似た種との区別】 Candida musiphila D1/D2領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりサリシン、コハク酸、クエン酸を資化不能 本種と異なりビタミン要求性を有する 本種と異なり37°Cで生育不能 D1/D2領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される（9.3%の差異、548塩基中35塩基の置換および17塩基のgaps） ITS領域の塩基配列が異なる（13.3%の差異） Candida spandovensis D1/D2領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりグルコース、ガラクトースを発酵可能 本種と異なりD-キシロース、L-アラビノース、キシリトール、ガラクチトール、エタノールを資化可能 本種と異なりサリシンを資化不能 本種と異なりビタミン要求性を有する 本種と異なり37°Cで生育不能 D1/D2領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される（9.4%の差異） ITS領域の塩基配列が異なる（21.4%の差異） Candida sergipensis D1/D2領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりグルコースを発酵可能 本種と異なりL-アラビノース、キシリトール、ガラクチトール、エタノールを資化可能 本種と異なりコハク酸、クエン酸を資化不能 本種と異なり37°Cで生育不能 D1/D2領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される（9.8%の差異）