2016年4月15日 （仮訳）渡り鳥から分離された子嚢菌酵母の新種、Wickerhamomyces sylviae Francesca, N. et al., 2013. Wickerhamomyces sylviae f.a., sp. nov., an ascomycetous yeast species isolated from migratory birds. International Journal of Systematic and Evolutionary Microbiology. Available at: http://ijs.microbiologyresearch.org/content/journal/ijsem/10.1099/ijs.0.056382-0 [Accessed April 15, 2016]. 【R3-02837】2016/04/15投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません（大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため）。 3行まとめ イタリアのウスティカ島において3種の渡り鳥から分離された酵母8菌株が単一種からなることを分子系統解析、RAPD-PCR、MSP-PCRなどにより示した。 さらに形態形質や生理学的特性などが他種と異なることを示し、本種をWickerhamomyces sylviaeとして新種記載した。 本種は37°C-42°Cの高温で生育し、鳥の体温に対する適応が示唆された。 Ustica, Sicily, Italy （新種） Wickerhamomyces sylviae G. Moschetti et J.P. Sampaio 語源…ズグロムシクイ属の 【よく似た種との区別】 Wickerhamomyces anomalus ビタミン要求性を欠く D1/D2領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりラフィノース、D-グルシトール、D-マンニトール、クエン酸、サリチル酸を資化可能 D1/D2領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される（17塩基[3.13%]の差異） Wickerhamomyces lynferdii ビタミン要求性を欠く D1/D2領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりラクトース、イヌリン、D-グルシトール、D-マンニトール、クエン酸、サリチル酸を資化可能 本種と異なり水溶性デンプンを資化不能 本種と異なり37°Cで生育不能 D1/D2領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される（16塩基[2.95%]の差異） Wickerhamomyces subpelliculosus D1/D2領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりビタミン要求性を有する 本種と異なりラクトース、イヌリン、D-グルシトール、D-マンニトール、クエン酸、サリチル酸を資化可能 D1/D2領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される（18塩基[3.32%]の差異）