(仮訳)トゥベウフィア目の基部に位置するクロイボタケ綱の新系統、Wiesneriomyces
Suetrong, S. et al. 2014. Wiesneriomyces a new lineage of Dothideomycetes (Ascomycota) basal to Tubeufiales. Phytotaxa. Available at: http://www.biotaxa.org/Phytotaxa/article/view/phytotaxa.176.1.27 [Accessed March 10, 2015].
【R3-01631】2015/03/11投稿

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3行まとめ

温帯林および熱帯林において水中および陸上のリターに発生するWiesneriomyces属に対して新科ヴィースネリオマイセス科を提唱した。
本科は分生子果に剛毛を伴い、分生子柄が分枝し、無色の分生子が鎖生し、互いに狭窄部によって連結されることなどで特徴づけられた。
本科はnrSSU+nrLSUに基づく分子系統解析においてトゥベウフィア目クレードの基部に位置し、単系統性が強く支持された。

(その他掲載種)

Wiesneriomyces laurinus (Tassi) P.M. Kirk
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Wiesneriomyces conjunctosporus
タイに分布する
陸上のリターに発生する
nrSSU+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりジャワ・インド・パナマ・パプアニューギニア・イギリス・台湾・オーストラリア・マレーシア・タイではなくマレーシアおよびタイに分布する
本種と異なり陸上だけでなく水中に沈んだリターからも見出されている
本種と異なり通常スポロドキアに顕著な柄を有する
本種と異なり分生子果の剛毛がスポロドキアの柄周囲の埋生した菌糸体ではなくスポロドキアの柄から生じる
本種と異なり分生子果の剛毛が僅かに屈曲するか屈曲性を有するのではなく内曲する
本種と異なり分生子柄が規則的に分枝し通常筆状体状の集まりをなすのではなく不規則に分枝する(通常互生)
本種より分生子形成細胞が長い
本種と異なり分生子形成細胞が棍棒形ではなく円筒形
nrSSU+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される

(その他掲載種)

Wiesneriomyces conjunctosporus Kuthub. & Nawawi
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Wiesneriomyces laurinus
タイに分布する
陸上のリターに発生する
nrSSU+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりマレーシアおよびタイではなくジャワ・インド・パナマ・パプアニューギニア・イギリス・台湾・オーストラリア・マレーシア・タイに分布する
本種と異なり陸上および水中に沈んだリターではなく陸上のリターのみから見出されている
本種と異なり通常スポロドキアに顕著な柄を有さない
本種と異なり分生子果の剛毛がスポロドキアの柄ではなくスポロドキアの柄周囲の埋生した菌糸体から生じる
本種と異なり分生子果の剛毛が内曲するのではなく僅かに屈曲するか屈曲性を有する
本種と異なり分生子柄が不規則に分枝する(通常互生)のではなく規則的に分枝し通常筆状体状の集まりをなす
本種より分生子形成細胞が短い
本種と異なり分生子形成細胞が円筒形ではなく棍棒形
nrSSU+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される