(仮訳)イタリア産オリーブオイルから分離されたYamadazyma属酵母の新種、Yamadazyma terventina
Ciafardini, G. et al., 2013. Yamadazyma terventina sp. nov., a yeast species of the Yamadazyma clade from Italian olive oils. International Journal of Systematic and Evolutionary Microbiology. … Available at: http://ijs.microbiologyresearch.org/content/journal/ijsem/10.1099/ijs.0.045898-0 [Accessed February 26, 2016].
【R3-02689】2016/02/26投稿

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3行まとめ

イタリア産のオリーブオイルから分離された酵母の一種を検討し、Yamadazyma terventinaとして新種記載した。
本種は分子系統解析でYamadazyma属クレードに含まれた。
本種はDL-乳酸の資化性が強く、エタノールの資化性が弱いことなどで同一クレードの近縁種と識別された。
Trivento area, Molise region located in the middle of Italy

(新種)

Yamadazyma terventina Ciafardini, Zullo, Antonielli, Corte, Roscini & Cardinali
語源…トリヴェントの
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【よく似た種との区別】
Candida aaseri
37°Cで生育不能
ITS+D1/D2に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりラクトース、エチルアミンを資化可能
本種と異なりL-ラムノース、DL-乳酸、グルコサミンを資化不能
本種と異なりグルコースを発酵不能
本種と異なり0.01%シクロヘキシミド添加培地で生育可能
ITS+D1/D2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される(50塩基の置換[3.97%の差異])
Candida insectorum
0.01%シクロヘキシミド添加培地で生育不能
ITS+D1/D2に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりD-アラビノース、ラフィノース、エチルアミンを資化可能
本種と異なりDL-乳酸、グルコサミンを資化不能
本種と異なり37°Cで生育可能
ITS+D1/D2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Yamadazyma scolyti
0.01%シクロヘキシミド添加培地で生育不能
ITS+D1/D2に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりD-アラビノース、メリビオース、ラクトース、ラフィノース、エチルアミンを資化可能
本種と異なりL-ソルボース、DL-乳酸を資化不能
本種と異なり37°Cで生育可能
ITS+D1/D2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される(61塩基の置換[4.84%の差異])
Candida friedrichii
0.01%シクロヘキシミド添加培地で生育不能
ITS+D1/D2に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりD-アラビノース、メリビオース、ラフィノースを資化可能
本種と異なりL-ソルボース、DL-乳酸、クエン酸、グルコサミンを資化不能
本種と異なり37°Cで生育可能
ITS+D1/D2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Candida conglobata
ITS+D1/D2に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりエチルアミンを資化可能
本種と異なりD-アラビノース、L-ラムノース、メチルα-D-グルコシド、DL-乳酸、クエン酸、グルコサミンを資化不能
本種と異なり37°Cで生育可能
本種と異なり0.01%シクロヘキシミド添加培地で生育可能
ITS+D1/D2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される(42塩基の置換[3.33%の差異])
Yamadazyma mexicana
0.01%シクロヘキシミド添加培地で生育不能
ITS+D1/D2に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりD-アラビノース、ラクトース、エチルアミンを資化可能
本種と異なりDL-乳酸、エタノールを資化不能
本種と異なり37°Cで生育可能
ITS+D1/D2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Candida tenuis
37°Cで生育不能
0.01%シクロヘキシミド添加培地で生育不能
ITS+D1/D2に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりD-アラビノース、ラクトース、エチルアミンを資化可能
本種と異なりDL-乳酸、グルコサミンを資化不能
ITS+D1/D2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Candida membranifaciens
37°Cで生育不能
0.01%シクロヘキシミド添加培地で生育不能
ITS+D1/D2に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりD-アラビノース、メリビオース、ラフィノース、エチルアミンを資化可能
本種と異なりグルコサミンを資化不能
ITS+D1/D2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Candida buinensis
37°Cで生育不能
0.01%シクロヘキシミド添加培地で生育不能
ITS+D1/D2に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりD-アラビノース、エチルアミンを資化可能
本種と異なりL-ラムノース、DL-乳酸を資化不能
ITS+D1/D2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Yamadazyma triangularis
37°Cで生育不能
0.01%シクロヘキシミド添加培地で生育不能
ITS+D1/D2に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりオリーブオイルではなく肺などから分離される
本種と異なり潜在的な日和見感染菌と考えられている
本種と異なりエチルアミンを資化可能
本種と異なりL-ソルボース、DL-乳酸を資化不能
ITS+D1/D2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される(99塩基の置換[7.86%の差異])