(仮訳)イタリアの伝統的なバルサミコ酢から分離された新種Zygosaccharomyces sapae
Solieri, L., Dakal, TC. & Giudici, P., 2013. Zygosaccharomyces sapae sp. nov., isolated from Italian traditional balsamic vinegar. International Journal of Systematic and Evolutionary Microbiology. …. Available at: http://ijs.sgmjournals.org/content/63/Pt_1/364.short [Accessed March 9, 2015].
【R3-01626】2015/03/09投稿

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3行まとめ

イタリア、エミリア=ロマーニャ州において伝統的なバルサミコ酢から分離された酵母を検討し、Zygosaccharomyces sapaeとして新種記載した。
本種は塩分と浸透圧に耐性を有し、冷温耐性を欠き、マルトース非発酵性であり、出芽細胞が鎖状または星形のパターンを示すことなどで特徴づけられた。
本種は砂糖から分離されたNCYC 3042株とD1/D2領域の配列が100%一致したが、ITS領域に基づく分子系統解析、PCRフィンガープリンティング、および生理学的解析の結果は顕著に異なっていた。
Modena and Reggio Emilia, Italy

(新種)

Zygosaccharomyces sapae L. Solieri, T. Chand Dakal & P. Giudici
語源…サパ(古代ローマにおいて煮詰めたブドウ果汁から作られたシロップ)の
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【よく似た種との区別】
Zygosaccharomyces siamensis
D1/D2領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりエリトリトールを資化可能
D1/D2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Zygosaccharomyces mellis
GTYE/1%酢酸添加培地で生育不能
D1/D2領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり37℃で生育不能
本種と異なりマルトースを発酵可能
本種と異なりガラクトース、スクロースを資化不能
本種と異なり16% NaCl/5% D-グルコース添加培地で生育不能
D1/D2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される(4.4%の差異、572塩基中に19ミスマッチおよび6インデル)
Zygosaccharomyces rouxii
37℃で生育可能
60%グルコース/酵母抽出物添加培地で生育可能
GTYE/1%酢酸添加培地で生育不能
16% NaCl/5% D-グルコース添加培地で生育可能
D1/D2領域に基づく分子系統解析で近縁
本種よりコロニーの生長が速い
本種と異なりマルトースを発酵可能
本種と異なりD-マンニトールを資化可能
D1/D2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される(2.5%の差異、567塩基中に14ミスマッチおよび1インデル)
Zygosaccharomyces bailii
16% NaCl/5% D-グルコース添加培地で生育可能
D1/D2領域に基づく分子系統解析で近縁
本種よりコロニーの生長が速い
本種と異なり8-16℃で生育可能
本種と異なりトレハロースを資化可能
本種と異なりマルトースを資化不能
本種と異なりGTYE/1%酢酸添加培地で生育可能
D1/D2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される