(英文題名)Notes on Japanese Lycoperdaceae. 5. First record of Bovista ochrotricha from Mt. Oikedake, Mie pref., Central Japan
三輪秀子・糟谷大河. 2009. 日本産ホコリタケ科知見. 5. 三重県御池岳から採集された日本新産種Bovista ochrotricha. 日本菌学会会報. Available at: https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjom/50/2/50_jjom.H20-14/_pdf/-char/ja [Accessed June 15, 2023] 【R3J-00009】2023/8/15投稿

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3行まとめ

三重県御池岳で採集されたBovista ochrotrichaを日本新産種として報告し、スゴモリダンゴタケの和名を与えた。
本種はオニグルミの生木樹皮上のコケ上に発生し、子実体が類球形~卵形であることなどで特徴づけられた。
本種は生息環境の特異性や担子胞子が微細な疣状突起に覆われること、外皮を構成するのが毛状の菌糸組織であることなどで特徴づけられた。

(日本新産種)

Bovista ochrotricha Kreisel
スゴモリダンゴタケ
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Bovista acuminata
ヨーロッパに分布する
広葉樹生木の樹皮に着生する
子実体が小型
子実体が卵形~頂部が尖った円錐形
本種と異なり担子胞子表面が平滑
本種と異なり外皮が球形の偽柔組織状細胞から構成される
Morganella velutina
樹上に発生する
外皮が綿毛状~ビロード状の菌糸組織で構成される
本種と異なり無性基部を欠くのではなく有する
本種と異なり担子胞子表面が微細な疣状ではなく刺状
本種と異なり弾糸を有するのではなく欠く
本種と異なり偽弾糸を欠くのではなく有する