2023年6月14日 (英文題名)Notes on Japanese Lycoperdaceae. 6. First record of Lycoperdon ericaeum from Ibaraki Prefecture, Eastern Honshu, Japan 糟谷大河. 2011. 日本産ホコリタケ科知見. 6. 茨城県から採集された日本新産種Lycoperdon ericaeum. 日本菌学会会報. Available at: https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjom/52/2/52_jjom.H22-07/_pdf [Accessed June 14, 2023] 【R3J-00005】2023/6/14投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめJ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 茨城県で採集された菌をLycoperdon ericaeumと同定し、日本新産種として報告するとともにヒタチノスナジホコリタケの和名を与えた。 本種は夏から秋にアカマツやクロマツ樹下の蘚苔類や地衣類が繁茂する砂地上に発生していた。 本種との同定は外皮の刺状突起の肉眼的特徴、担子胞子や弾糸の顕微鏡的特徴などに基づいていた。 (日本新産種) Lycoperdon ericaeum Bonord. ヒタチノスナジホコリタケ 【よく似た種との区別】 Lycoperdon ericaeum var. subareolatum 本種と異なり強酸性土壌に発生する 本種と異なり子実体が顕著な頭状 本種と異なり外皮の刺状突起が茶褐色を帯びる 本種と異なり外皮の刺状突起の先端部が他と癒合しない 本種と異なり無性基部が細長く発達する Lycoperdon lividum(キホコリタケ) 日本に分布する 形態的に類似する 本種と異なり子実体が成熟すると鈍い金属光沢を帯びる 本種と異なり内皮が淡黄色~黄土色を帯びる 本種と異なり担子胞子が光学顕微鏡下でほぼ平滑である Lycoperdon frigidum 形態的に類似する 本種と異なり高山帯や極地に分布する 本種と異なり外皮が成熟時茶褐色~チョコレート色を帯びる 本種と異なり内皮が成熟時茶褐色~チョコレート色を帯びる 本種より担子胞子表面の突起が大型で先端がやや尖る 本種と異なり弾糸の小孔がほとんど観察されない Lycoperdon niveum 肉眼的形質が非常に類似する 顕微鏡的形質が非常に類似する 本種と異なり高山帯や極地に分布する 本種と異なり外皮の刺状突起が丈夫で剥落しにくい 本種と異なり内皮が金属光沢を帯びる