(仮訳)カリフォルニア州でオークの樹下に発生するオオカシワギタケ亜属の普通種、新種Cortinarius xanthodryophilus
Bojantchev, D. & Davis, RM., 2011. Cortinarius xanthodryophilus sp. nov. – a common Phlegmacium under oaks in California. Mycotaxon. Available at: http://www.ingentaconnect.com/content/mtax/mt/2011/00000116/00000001/art00035 [Accessed June 23, 2014].
【R3-00838】2014/06/24投稿

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3行まとめ

米国カリフォルニア州でオークの樹下に発生したフウセンタケ属オオカシワギタケ亜属の菌を、Cortinarius xanthodryophilusとして新種記載した。
本種は主に子実体が淡黄色~暗黄色で、柄の基部が顕著に陥入する塊茎状であり、アルカリに対して弱い呈色反応を示すことなどで特徴づけられた。
ITS領域に基づく分子系統解析で、本種は/pseudoglaucopodes/humolensクレードに含まれた。
USA, California, Contra Costa County, Tilden Park, Berkeley

(新種)

Cortinarius xanthodryophilus Bojantchev & R.M. Davis
語源…黄色でオークを好む
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Cortinarius humolens
コナラ属樹木と関係を持つ
形態的に類似している
担子胞子のサイズが非常に類似している
担子胞子の形状が非常に類似している
担子胞子の装飾が非常に類似している
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり柄の上部が青色を帯びない
本種と異なり肉が青色を帯びない
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Cortinarius praetermissus
コナラ属樹木と関係を持つ
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり米国ではなくスペインに分布する
本種より担子胞子のサイズが大きい
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Cortinarius pseudoglaucopus
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり米国ではなくヨーロッパに分布する
本種と異なり広葉樹ではなく針葉樹と関係を持つ
本種と異なり淡紫色の被膜を有する
本種より担子胞子のサイズが顕著に大きい
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Cortinarius fulmineus (sensu Moser & Ammirati)
米国カリフォルニア州に分布する
形態的に非常に類似している(最も混乱しやすい)
子実体の色が類似している
アルカリに対して呈色反応を示す
本種と異なり傘(特に中央部)が酸化して赤褐色を帯びる傾向がある(若い子実体でも顕著)
本種よりアルカリに対する反応性が強い
本種と異なり傘のKOHに対する呈色反応が淡い帯赤褐色ではなく紫赤色
本種と異なり肉のKOHに対する呈色反応がなしまたは乏しい(若い子実体)~帯黄褐色(成熟した子実体)ではなく帯桃色
本種より担子胞子のサイズが小さい
Cortinarius elegantior var. americanus
形態的に類似している
本種と異なり広葉樹ではなく針葉樹と関係を持つ(ただし混生林に発生することがある)
本種よりアルカリに対する反応性が強い
本種と異なり傘のKOHに対する呈色反応が淡い帯赤褐色ではなく赤色
本種より担子胞子のサイズがずっと大きい