2014年6月26日 (仮訳)バーコーディングの手法によるマケドニア産ニセショウロ属の再チェック Rusevska, K. et al., 2014. Rechecking of the genus Scleroderma (Gasteromycetes) from Macedonia using barcoding approach. Turkish Journal of Botany. …. Available at: http://mistug.tubitak.gov.tr/bdyim/abs.php?dergi=bot&rak=1301-36 [Accessed June 25, 2014]. 【R3-00845】2014/06/26投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ マケドニア産のニセショウロ属菌類の54標本について、形態学的・分子生物学的手法による再検討を行った。 ITS領域によるDNAバーコーディングで、S. areolatum、S. bovista、S. meridionale、S. verrucosumの4種を認めた。 これらの種は、全て既にマケドニアからの報告がある種であった。 (その他掲載種) Scleroderma areolatum Ehrenb. ヒメカタショウロ 【よく似た種との区別】 Scleroderma verrucosum(ザラツキカタカワタケ) マケドニアに分布する 形態学的に非常に類似している 外皮が無数の非常に小さなパッチあるいは鱗片に覆われる ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり子実体がほぼ常に球形で時に類球形 本種と異なり外皮表面のパッチや鱗片が小区画状の構造をなさない 本種と異なり無柄または短い偽柄を有するのではなく発達した偽柄を有する 本種より担子胞子のサイズが小さい ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される (その他掲載種) Scleroderma verrucosum (Bull.) Pers. ザラツキカタカワタケ 【よく似た種との区別】 Scleroderma areolatum(ヒメカタショウロ) マケドニアに分布する 形態学的に非常に類似している 外皮が無数の非常に小さなパッチあるいは鱗片に覆われる ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり子実体がほぼ常に球形で時に類球形という特徴を欠く 本種と異なり外皮表面のパッチや鱗片が小区画状の構造をなす 本種と異なり偽柄が発達せず、短いか無柄 本種より担子胞子のサイズが大きい ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される (その他掲載種) Scleroderma meridionale Demoulin & Malençon 【よく似た種との区別】 Scleroderma bovista(ハマニセショウロ) マケドニアに分布する 外皮が平滑 担子胞子のサイズの範囲が重なる 担子胞子が球形 担子胞子に網目状装飾を持つ ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり子実体がほぼ球形ではなく卵形~類卵形の塊茎状 本種と異なり外皮に細かい鱗片を伴うことがある 本種と異なり偽柄が発達せず、短いか無柄 本種と異なり成熟したグレバが灰色~暗褐色ではなく暗い帯オリーブ色~帯灰褐色 ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される (その他掲載種) Scleroderma bovista Fr. ハマニセショウロ 【よく似た種との区別】 Scleroderma meridionale マケドニアに分布する 外皮が平滑 担子胞子のサイズの範囲が重なる 担子胞子が球形 担子胞子に網目状装飾を持つ ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり子実体が卵形~類卵形の塊茎状ではなくほぼ球形 本種と異なり外皮に細かい鱗片を伴うことがない 本種と異なり無柄または短い偽柄を有するのではなく発達した偽柄を有する 本種と異なり成熟したグレバが暗い帯オリーブ色~帯灰褐色ではなく灰色~暗褐色 ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される