(仮訳)バナナの炭疽病の原因菌、Colletotrichum musaeのエピタイプ指定
Su, Y-Y. et al., 2011. Epitypification of Colletotrichum musae, the causative agent of banana anthracnose. Mycoscience. Available at: http://link.springer.com/article/10.1007/s10267-011-0120-9 [Accessed December 13, 2015].
【R3-02468】2015/12/14投稿

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3行まとめ

バナナの炭疽病の原因菌、Colletotrichum musaeのタイプ標本は分生子も菌核も欠き、DNAの抽出も不可能であった。
そこで本種のエピタイプ標本を選定し、形態学的検討および分子系統解析を実施した。
本種はC. fructicolaと最も近縁であり、米国産のエピタイプ由来菌株とアジア産3菌株は強く支持される単系統群を形成した。
USA, Florida

(その他掲載種)

Colletotrichum musae (Berk. & M.A. Curtis) Arx
※本種のエピタイプ標本を指定した。
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Colletotrichum fructicola
同じColletotrichum gloeosporioides種複合体に含まれる
分生子のサイズの範囲が重なる
ITS+GPDH+ACT+TUB2+GS+CALに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりバショウ属植物に宿主特異性を有するのではなくコーヒーノキなど複数の植物を宿主とする
本種より分生子の平均長が顕著に短い
本種より付着器のサイズが小さい
本種と異なり付着器が円鋸歯状または浅裂するのではなく卵形~棍棒形
ITS+GPDH+ACT+TUB2+GS+CALに基づく分子系統解析で明瞭に区別される