2016年2月19日 (仮訳)中国産のウラベニガサ属2新種 Xu, J. et al., 2015. Two new species of Pluteus (Agaricales, Pluteaceae) from China. Phytotaxa. Available at: http://www.biotaxa.org/Phytotaxa/article/view/phytotaxa.233.1.4/0 [Accessed February 18, 2016]. 【R3-02667】2016/02/19投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 中国南部からPluteus griseodiscusおよびP. purpureofuscusの2新種を記載した。 前者は子実体が淡色、襞の縁部が色付かず、縁シスチジアが厚壁で、柄シスチジアを有することなどで特徴付けられた。 後者は針葉樹の材に生じ、傘が紫褐色、担子胞子が類球形~楕円形で、クランプを有することなどで特徴付けられた。 中国広東省広州市天鹿湖森林公園 (新種) Pluteus griseodiscus Jiang Xu & T.H. Li, 語源…灰色の中丘の 【よく似た種との区別】 Pluteus atromarginatus(クロフチシカタケ) ITS領域に基づく分子系統解析で近縁(同じatromarginatusクレードに含まれる) 本種と異なり広葉樹ではなく針葉樹を宿主とする 本種より傘が濃色 本種と異なり襞の縁部が同色ではなく縁取られる 本種と異なり縁シスチジアが厚壁ではなく薄壁 本種と異なり柄シスチジアを豊富に有するという特徴を欠く ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Pluteus atrofibrillosus ITS領域に基づく分子系統解析で近縁(同じatromarginatusクレードに含まれる) 本種と異なり広葉樹ではなく針葉樹を宿主とする 本種より傘が濃色 本種と異なり襞の縁部が同色ではなく縁取られる 本種と異なり縁シスチジアが厚壁ではなく薄壁 ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Pluteus hongoi 同じPluteus節に含まれる 本種と異なり縁シスチジアが厚壁ではなく薄壁 本種と異なりクランプを欠く ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される(/cervinusクレードに含まれる) Pluteus nothopellitus 同じPluteus節に含まれる 本種と異なり縁シスチジアが厚壁ではなく薄壁 本種と異なりクランプを欠く Pluteus orestes 同じPluteus節に含まれる 本種と異なり中国ではなく北米に分布する 本種と異なり広葉樹ではなく針葉樹を宿主とする 本種より担子胞子のサイズが比較的大きい 本種と異なり縁シスチジアが狭円筒形 本種と異なり縁シスチジアが厚壁ではなく薄壁 Pluteus pellitus(ハナヨメタケ) 同じPluteus節に含まれる 本種と異なり中国ではなく西欧に分布する 本種より担子胞子のサイズが小さい 本種と異なり縁シスチジアが厚壁ではなく薄壁 本種と異なり柄シスチジアを欠く ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される(/petasatusクレードに含まれる) Pluteus petasatus(クサミノシカタケ) 同じPluteus節に含まれる 本種と異なり縁シスチジアが厚壁ではなく薄壁 本種と異なり柄シスチジアを欠く ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される(/petasatusクレードに含まれる) 本種と異なりクランプを欠く Pluteus leucoborealis 同じPluteus節に含まれる 本種と異なり縁シスチジアが厚壁ではなく薄壁 本種と異なり柄シスチジアを欠く 本種と異なりクランプを欠く ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される(/petasatusクレードに含まれる) Pluteus amphicystis 同じPluteus節に含まれる 縁シスチジアが厚壁 本種と異なり中国ではなくボリビア、マルティニーク、インド、メキシコなどに分布する 本種と異なり傘が黄色 本種と異なり側シスチジアの頂部が鉤状でない 本種と異なりクランプを欠く Pluteus spinulosus 同じPluteus節に含まれる 縁シスチジアが厚壁 本種と異なり中国ではなくアメリカ大陸などに分布する 本種と異なり傘が褐色 本種と異なり側シスチジアの頂部がほとんどの場合鉤状でない 本種と異なり側シスチジアの側面に装飾を有することが多い 本種と異なり柄シスチジアを欠く ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される(atromarginatusクレードではなくspinulosusクレードに含まれる) Pluteus horridilamellus(フサベニヒダタケ) 側シスチジアが紡錘形~瓶形 側シスチジアが厚壁 縁シスチジアが鉤状でない 本種と異なり傘シスチジアが厚壁 本種と異なり傘表皮にクランプを欠く 本種と異なり柄シスチジアが厚壁 中国四川省涼山彝族自治州冕寧県Lamagetou自然保護区 (新種) Pluteus purpureofuscus Jiang Xu, T.H. Li & Z.W. Ge 語源…暗紫色の(傘の色から) 【よく似た種との区別】 Pluteus subcervinus 中国から報告されている(確かな情報ではない) ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりスリランカ、インドなどにおける分布が知られている 本種と異なり針葉樹ではなく被子植物を宿主とする 本種と異なり傘が紫色ではなく褐色 本種より担子胞子のサイズが比較的小さい ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される(類似度95%、27塩基の差異) Pluteus sepiicolor 針葉樹を宿主とする 本種と異なり傘が紫色ではなく褐色 本種と異なり襞の縁部が白色 ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される(salicinusクレードに含まれる) Pluteus oreibatus 針葉樹を宿主とする 本種と異なり傘が紫色ではなく褐色 本種と異なり襞の縁部が白色 ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される(salicinusクレードに含まれる) Pluteus hispidilacteus 傘が桃色を帯びることがある 本種と異なりPluteus節ではなくHispidoderma節に含まれる 本種と異なり中国ではなくニュージーランドに分布する 本種と異なり側シスチジアを欠くかまたは非常に稀 本種と異なり側シスチジアがメチュロイドでない Pluteus decoloratus 傘が桃色を帯びることがある 本種と異なりPluteus節ではなくHispidoderma節に含まれる 本種と異なり中国ではなくニュージーランドに分布する 本種と異なり側シスチジアを欠くかまたは非常に稀 本種と異なり側シスチジアがメチュロイドでない Pluteus lilacinus 同じPluteus節に含まれる 傘の色が類似している 本種と異なり傘表面が無毛 本種より担子胞子のサイズが小さい 本種と異なり側シスチジアが主にMagnus型で頂部が鋭く尖る 本種より縁シスチジアの幅が狭い 本種より縁シスチジアが細長い 本種と異なりクランプを欠く