2017年10月14日 (仮訳)インド産モジゴケ科地衣の新組み合わせ Singh, P. & Singh, KP. 2017. New combinations in the family Graphidaceae (lichenized Ascomycota: Ostropales) from India. The Lichenologist. Available at: https://www.cambridge.org/core/journals/lichenologist/article/new-combinations-in-the-family-graphidaceae-lichenized-ascomycota-ostropales-from-india/E56467D396829C18C8F13A6E540C2929 [Accessed October 14, 2017]. 【R3-04480】2017/10/14投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ モジゴケ科地衣の属概念の変更に伴い、インド産の6種に対してDiorygma aeolumなどの新組み合わせを提唱した。 各種について記載文および地衣体の拡大写真、顕微鏡写真などを掲載した。 また、3種のタイプ標本を検討し、それぞれ異なる種のシノニムとした。 (新組み合わせ) Diorygma aeolum (Stirt.) Pushpi Singh & Kr. P. Singh 旧名:Graphis aeola Stirt. ※Diorygma megasporumを本種のシノニムとした。 【よく似た種との区別】 Diorygma junghuhnii 本種と異なり子嚢が4-6胞子性ではなく単胞子性 本種と異なり地衣成分としてノルスチクチン酸を含む Diorygma albovirescens 地衣成分が類似している 本種より子嚢胞子のサイズが小さい (新組み合わせ) Diorygma spilotum (Stirt.) Pushpi Singh & Kr. P. Singh 旧名:Graphis spilota Stirt. 【よく似た種との区別】 Diorygma junghuhnii 子嚢が単胞子性 地衣成分としてノルスチクチン酸を含む 本種と異なりリレラが破出性~突出する 本種と異なり子実層が側面が弱いI+青色なのではなく完全にI+青色 Diorygma tuberculosum 本種と異なりリレラが地衣体表面から顕著に隆起する 本種と異なり子嚢胞子の周縁部の小室が中央部より顕著に小さい Diorygma soozanum 本種と異なりリレラが破出性 本種と異なり子器盤が類白色の厚い粉霜に覆われる (新組み合わせ) Kalbographa hypoglaucoides (Kr. P. Singh & D. D. Awasthi) Kr. P. Singh & Pushpi Singh 旧名:Phaeographis hypoglaucoides Kr. P. Singh & D. D. Awasthi (新組み合わせ) Pallidogramme awasthii (Patw. & C. R. Kulk.) Kr. P. Singh & Pushpi Singh 旧名:Phaeographina awasthii Patw. & C. R. Kulk. 【よく似た種との区別】 Pallidogramme bengalense 本種より子嚢胞子のサイズが小さい Pallidogramme chlorocarpoides 本種と異なり子嚢が8胞子性ではなく2-4胞子性 本種と異なり地衣成分としてスチクチン酸およびコンスチクチン酸を含む Pallidogramme chrysenteron 本種と異なり子嚢が8胞子性ではなく6-8胞子性 本種より子嚢胞子のサイズが小さい 本種と異なり地衣成分としてスチクチン酸およびコンスチクチン酸を含む (新組み合わせ) Pallidogramme divaricoides (Räsänen) Pushpi Singh & Kr. P. Singh 旧名:Phaeographis divaricoides Räsänen 【よく似た種との区別】 Pallidogramme indica インドに分布する 子嚢胞子に横隔壁を有する 本種と異なり子実層が無色 本種より子嚢胞子のサイズが大きい 本種と異なり地衣成分を有する Pallidogramme undulatolirellata インドに分布する 子嚢胞子に横隔壁を有する 本種と異なり子実層が無色 本種より子嚢胞子のサイズが大きい 本種と異なり地衣成分を有する (新組み合わせ) Phaeographis firmula (Stirt.) Pushpi Singh & Kr. P. Singh 旧名:Phaeographina firmula (Stirt.) Zahlbr. ※Acanthothecis subconsociansを本種のシノニムとした。 【よく似た種との区別】 Phaeographis noralboradians 本種と異なり子器盤が密な粉霜に覆われる 本種と異なり地衣成分としてノルスチクチン酸を含む Phaeographis schizolomoides 子嚢胞子の形態が類似している 本種と異なり子実層に油滴が散在する 本種と異なり地衣成分としてノルスチクチン酸を含む (その他掲載種) Nitidochapsa leprieurii (Mont.) Parnmen ※Phaeographis albolabiataを本種のシノニムとした。