2018年7月5日 (仮訳)北米北西部産の保全優先度が高い特筆すべき地衣の新種、Sticta torii Simon, A. et al., 2018. Sticta torii sp. nov., a remarkable lichen of high conservation priority from northwestern North America. Graphis Scripta. Available at: https://orbi.uliege.be/bitstream/2268/225925/1/GS_30_105.pdf [Accessed July 4, 2018]. 【R3-05278】2018/7/5投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 北米北西部(米国およびカナダ)で採集された地衣の一種を検討し、Sticta toriiとして新種記載した。 本種は稀産種であり、アラスカ、ブリティッシュコロンビア州、およびオレゴン州の5ヶ所でしか見出されてこなかった。 本新種を含む北米北西部産ヨロイゴケ属地衣の検索表を掲載した。 USA, Alaska, Alexander Archipelago, Tongass National Forest, Coronation Island, Egg Harbor, Nation Point (新種) Sticta torii Simon & Goward 語源…Tor Tønsberg氏に献名 【よく似た種との区別】 Sticta fuliginosa(コウヤクゴケ) 本種より裂片のサイズが大きい 本種ほど裂片が不規則形でない 本種と異なり縁部の裂芽が通常良好に発達したフリンジを形成するという特徴を欠く 本種と異なり縁部の裂芽が樹状~箒状でない Sticta sylvatica 北米北西部に分布する 本種より地衣体のサイズが大きい 本種より裂片のサイズが大きい 本種ほど裂片が不規則形でない 本種と異なり裂芽が縁部に集まりをなすのではなくいくぶん上面全体に散在する Sticta beauvoisii 北米北西部に分布する 縁部に裂芽を有する 本種より地衣体のサイズが大きい 本種より裂片のサイズが大きい 本種と異なり裂片の形状が顕著に細長い 本種と異なり縁部の裂芽が顕著な樹状~箒状ではなく円筒形~珊瑚状 本種と異なり裂芽基部に顕著な柄を欠く 本種と異なり盃点の”basal membrane”の細胞に乳頭突起を欠く Sticta arbuscula 縁部に裂芽を有する 裂芽が樹状 本種と異なり米国およびカナダではなく新熱帯などに分布する 本種と異なり地衣体上面が無毛ではなくトメンタを有する Sticta arbusculotomentosa 縁部に裂芽を有する 裂芽が樹状 本種と異なり米国およびカナダではなく新熱帯などに分布する 本種と異なり地衣体上面が無毛ではなくトメンタを有する