(仮訳)カイガラムシの新たな病原菌である新種Lecanicillium sabanense
Chiriví-Salomón, JS. et al., 2015. Lecanicillium sabanense sp. nov. (Cordycipitaceae) a new fungal entomopathogen of coccids. Phytotaxa. Available at: https://biotaxa.org/Phytotaxa/article/view/phytotaxa.234.1.4 [Accessed July 10, 2018].
【R3-05293】2018/7/10投稿

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3行まとめ

コロンビア、ボゴタにおいてカタカイガラムシ科害虫の一種、Pulvinaria caballeroramosaeに発生した病原菌を検討した。
本種は同属他種とは宿主上でのフィアライドの配列、綿毛状の菌糸体、分生子のサイズなどが異なっていた。
本種はPM10濃度が低い地点で観察されたものの、都市におけるカイガラムシに対する生物農薬としての利用が期待された。
Colombia, Cundinamarca, Bogotá

(新種)

Lecanicillium sabanense J.S. Chiriví-Salomón, T. Sanjuan & S. Restrepo
語源…(ボゴタ・)サバンナ産の
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Cordyceps confragosa
同じカイガラムシを宿主とする
nrSSU+nrLSU+TEF+RPB1+RPB2およびITS+TEFに基づく分子系統解析で近縁
本種よりフィアライドの幅が広い
本種より分生子のサイズが小さい
本種と異なり分生子が卵形~楕円形ではなく短楕円形
本種と異なりコロニーが淡黄色でのちに鈍黄色になるのではなく帯黄白色
本種と異なりリバースが橙色ではなく濃黄色
本種よりPDA培地での生長が速い
nrSSU+nrLSU+TEF+RPB1+RPB2およびITS+TEFに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Lecanicillium longisporum
nrSSU+nrLSU+TEF+RPB1+RPB2に基づく分子系統解析で近縁
本種よりフィアライドのサイズが大きい
本種より分生子のサイズが大きい
本種と異なり分生子が卵形~楕円形ではなく長卵形~楕円形
本種と異なりコロニーが淡黄色でのちに鈍黄色になるのではなく白色でのちに硫黄色になる
本種と異なりリバースが橙色ではなくクリーム色~淡黄色
本種よりPDA培地での生長が速い
nrSSU+nrLSU+TEF+RPB1+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Lecanicillium nodulosum
フィアライドのサイズの範囲が重なる
分生子のサイズの範囲が重なる
PDA培地での生長速度の範囲が重なる
本種と異なりカイガラムシではなくチョウ目昆虫を宿主とする
本種と異なり分生子柄に膨大した小結節を有する
本種と異なり分生子が卵形~楕円形ではなく卵形
本種と異なりコロニーが淡黄色でのちに鈍黄色になるのではなく白色
本種と異なりリバースが橙色ではなくクリーム色
Lecanicillium attenuatum
フィアライドのサイズの範囲が重なる
PDA培地での生長速度の範囲が重なる
nrSSU+nrLSU+TEF+RPB1+RPB2およびITS+TEFに基づく分子系統解析で近縁
本種より分生子が長い
本種と異なり分生子が卵形~楕円形ではなく円筒形で基部が先細りになる
本種と異なり分生子が時に2細胞からなる
本種と異なりコロニーが淡黄色でのちに鈍黄色になるのではなく白色
本種と異なりリバースが橙色ではなく帯黄白色
nrSSU+nrLSU+TEF+RPB1+RPB2およびITS+TEFに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Lecanicillium muscarium
分生子のサイズの範囲が重なる
nrSSU+nrLSU+TEF+RPB1+RPB2およびITS+TEFに基づく分子系統解析で近縁
本種よりフィアライドのサイズが大きい
本種と異なり分生子が卵形~楕円形ではなく楕円形~類円筒形
本種よりPDA培地での生長が速い
本種と異なりコロニーが淡黄色でのちに鈍黄色になるのではなくクリーム色
本種と異なりリバースが橙色ではなく淡黄色
nrSSU+nrLSU+TEF+RPB1+RPB2およびITS+TEFに基づく分子系統解析で明瞭に区別される