(仮訳)Fumigati節の近縁な2新種、Aspergillus waksmaniiおよびAspergillus marvanovae
Hubka, V., et al., 2013, Aspergillus waksmanii sp. nov. and Aspergillus marvanovae sp. nov., two closely related species in section Fumigati. …International Journal of Systematic and Evolutionary Microbiology…. Available at: http://ijs.sgmjournals.org/content/63/Pt_2/783.short [Accessed March 8, 2014].
【R3-00475】2014/03/08投稿

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3行まとめ

米国ニュージャージー州の土壌から分離された菌を、Aspergillus waksmaniiとして新種記載した。
また、チェコのデュコヴァニー原発の高濃度のホウ酸を含む水から分離された菌を、A. marvanovaeとして新種記載した。
A. marvanovaeのMAT1-1遺伝子座の増幅に成功し、本種がヘテロタリックで、テレオモルフを持つことが示唆された。
New Jersey, USA

(新種)

Aspergillus waksmanii Hubka, S.W. Peterson, Frisvad & M. Kolařík
語源…本種を分離したSelman A. Waksman博士に献名
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【よく似た種との区別】
Aspergillus marvanovae
二次代謝産物として無極性インドロテルペン類を産生する
benA+caMact1RPB2ITSに基づく分子系統解析で近縁(benA+caMの配列類似度98%)
本種と異なりホモタリックではなくヘテロタリックである
benA+caMact1RPB2ITSに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
本種と産生する二次代謝産物の組み合わせが異なる
Neosartoya assulata
子嚢胞子の表面が凸形
ホモタリックである
benA+caMact1RPB2ITSに基づく分子系統解析で近縁(act1の配列類似度98%)
本種ほど子嚢胞子のとさか状装飾が顕著でない
benA+caMact1RPB2、ITSに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
本種と産生する二次代謝産物の組み合わせが異なる
Neosartoya multiplicata
ホモタリックである
benA+caMact1RPB2ITSに基づく分子系統解析で近縁
benA+caMact1RPB2ITSに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
本種と産生する二次代謝産物の組み合わせが異なる
Neosartoya tsunodae
ホモタリックである
benA+caMact1RPB2ITSに基づく分子系統解析で近縁
benA+caMact1RPB2ITSに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Neosartoya nishimurae
benA+caMact1RPB2ITSに基づく分子系統解析で近縁(act1の配列類似度98%)
本種と異なりヘテロタリックではなくホモタリックである
benA+caMact1RPB2ITSに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Aspergillus turcosus
benA+caMact1RPB2ITSに基づく分子系統解析で近縁
本種と産生する二次代謝産物の組み合わせが異なる
benA+caMact1RPB2ITSに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Aspergillus unilateralis
benA+caMact1RPB2ITSに基づく分子系統解析で近縁
本種と産生する二次代謝産物の組み合わせが異なる
benA+caMact1RPB2ITSに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Neosartoya aurata
子嚢胞子の形態が類似している
本種よりコロニーが黄色を帯びる
benA+caMに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Neosartoya aureola
子嚢胞子の形態が類似している
本種よりコロニーが黄色を帯びる
benA+caMに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Neosartoya stramenia
子嚢胞子の形態が類似している
本種よりコロニーが黄色を帯びる
benA+caMに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Neosartoya galapagensis
子嚢胞子の形態が類似している
本種と異なりコロニーの表面が綿毛状ではなく束状になる
本種よりMEA培地での生長が遅い
本種よりCYA培地での生長が遅い
benA+caMに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Neosartoya australensis
子嚢胞子の形態が類似している
本種より子嚢胞子のとさか状突起の幅が広い
benA+caMに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Neosartoya shendawei
子嚢胞子の形態が類似している
本種より子嚢胞子のとさか状突起の幅が広い
benA+caMに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Neosartoya papuensis
子嚢胞子の形態が類似している
本種と異なり閉子嚢殻が白色ではなく帯黄色
benA+caMに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Neosartoya glabra
子嚢胞子の形態が類似している
本種と異なり47°Cで生長しない
benA+caMに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Neosartoya paulistensis
子嚢胞子の形態が類似している
本種と異なりMEA培地でのコロニーが帯緑灰色ではなく類白色
本種と異なりMEA培地で形成される分生子頭が疎ら
benA+caMに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Czech, Vysočina, Jaderná elektrárna Dukovany (Dukovany nuclear power station)

(新種)

Aspergillus marvanovae Hubka, S.W. Peterson, Frisvad & M. Kolařík
語源…本種を分離したLudmila Marvanová博士に献名
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【よく似た種との区別】
Aspergillus waksmanii
二次代謝産物として無極性インドロテルペン類を産生する
benA+caMact1RPB2ITSに基づく分子系統解析で近縁(benA+caMの配列類似度98%)
本種と異なりヘテロタリックではなくホモタリックである
benA+caMact1RPB2ITSに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
本種と産生する二次代謝産物の組み合わせが異なる
Neosartoya assulata
benA+caMact1RPB2ITSに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりヘテロタリックではなくホモタリックである
benA+caMact1RPB2、ITSに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
本種と産生する二次代謝産物の組み合わせが異なる
Neosartoya multiplicata
benA+caMact1RPB2、ITSに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりヘテロタリックではなくホモタリックである
benA+caMact1RPB2、ITSに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
本種と産生する二次代謝産物の組み合わせが異なる
Neosartoya tsunodae
benA+caMact1RPB2、ITSに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりヘテロタリックではなくホモタリックである
benA+caMact1RPB2、ITSに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Neosartoya nishimurae
ヘテロタリックである
benA+caMact1RPB2、ITSに基づく分子系統解析で近縁
本種より分生子のサイズが大きい
本種と異なり分生子が球形~類球形ではなく楕円形
benA+caMact1RPB2、ITSに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Aspergillus turcosus
CYA培地でのコロニーの性状が類似している
MEA培地でのコロニーの性状が類似している
“SNUT1″と呼ばれる二次代謝産物を産生する
benA+caMact1RPB2、ITSに基づく分子系統解析で近縁(ITS領域の配列類似度100%、act1の配列類似度98%)
benA+caMact1RPB2、ITSに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
本種と産生する二次代謝産物の組み合わせが異なる
Aspergillus unilateralis
分生子頭がうなだれるか、ややうなだれる
benA+caMact1RPB2、ITSに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり頂嚢にフィアライドが僅かしか形成されない
本種と異なり分生子が平滑(走査型電子顕微鏡で微細な瘤状)ではなくトゲ状
本種と異なり47°Cで生育しない
本種よりMEA培地での生長が遅い
本種よりCYA培地での生長が遅い
本種よりCzA培地での生長が遅い
本種と異なりCzA培地でのリバースが黒色に近い
benA+caMact1RPB2ITSに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
本種と産生する二次代謝産物の組み合わせが異なる
Aspergillus viridinutans
分生子頭がうなだれるか、ややうなだれる
本種と異なり47°Cで生育しない
benA+caMに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Neosartoya udagawae
分生子頭がうなだれるか、ややうなだれる
本種と異なり47°Cで生育しない
benA+caMに基づく分子系統解析で明瞭に区別される