(仮訳)ガラパゴス諸島産の新種Chrysothrix galapagoana
Knudsen, K. & Bungartz, F., 2013. Chrysothrix galapagoana, a new species from the Galapagos Islands. Opuscula Philolichenum. Available at: http://www.researchgate.net/publication/258360651_Chrysothrix_galapagoana_a_new_species_from_the_Galapagos_Islands [Accessed June 2, 2014].
【R3-00772】2014/06/02投稿

【お読みください】
大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。

3行まとめ

ガラパゴス諸島の固有種と考えられた鮮黄色の偽小区画状の地衣を、Chrysothrix galapagoanaとして新種記載した。
本種のほとんどの標本は乾燥した場所の岩の上で採集されたが、海岸のごく近くでも発生が見られた。
本種はブラジル産のC. placodioidesと最も類似していたが、顆粒の大きさや生殖様式で区別された。
Ecuador, Galapagos Islands, Isla Floreana, ca. 500 m S of La Lobería, ca. 200 m inland from coast

(新種)

Chrysothrix galapagoana K. Knudsen & Bungartz
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Chrysothrix placodioides
偽小区画状の顆粒を形成する
本種と異なりガラパゴス諸島ではなくブラジルに分布する
本種より顆粒のサイズが通常ずっと大きく、しばしば直径500 μmを超える
本種より地衣体が連続的で偽小区画状である
本種と異なり地衣体上面に形成される顆粒によって無性生殖するという特徴を欠く
本種と異なり子器を形成して有性生殖を行う
Chrysothrix candelaris(コガネゴケ)
主要な地衣成分としてカリシンを含む
本種と異なりガラパゴス諸島ではなくヨーロッパ温帯域に分布する
本種より成熟した顆粒のサイズが小さい
本種と異なり地衣体が偽小区画状でない
Chrysothrix granulosa
主要な地衣成分としてカリシンを含む
本種より顆粒のサイズが小さい
本種と異なり顕著な下生菌糸を持つ
本種と異なり主要な地衣成分としてジフラクタ酸を含む
Chrysothrix insulizans
主要な地衣成分としてカリシンを含む
本種ほど地衣体が顕著な偽小区画状にならず痂状である
本種より顆粒のサイズが小さい
本種と異なり島のようなソラリア状のパッチを形成する(ただし、筆者らはこの形質を分類形質として重要でないとしている)
本種と異なり未知の二次代謝産物を含む
Chrysothrix occidentalis
地衣成分としてカリシンを含む
本種と異なりガラパゴス諸島ではなくオーストラリアおよびノーフォーク諸島に分布する
本種と異なり地衣体が偽小区画状でない
本種より顆粒のサイズが小さい
本種と異なり主要な地衣成分としてレプラピン酸を含む
本種と異なり地衣成分のカリシンが主要ではなく副次的である
Chrysothrix xanthina
ガラパゴス諸島に分布する
岩上に発生する
本種と異なり樹皮上に発生することがある
本種と異なり地衣体が偽小区画状でなく痂状である
本種より顆粒のサイズが小さい
本種と異なり主要な地衣成分としてピナストル酸を含む