2021年3月24日 (仮訳)北米産のEntomocorticium属7新種を含む樹皮生甲虫と関係を持つコウヤクタケ類担子菌、および新組み合わせCylindrobasidium ipidophilum Harrington, TC., Batzer, JC. & McNew, DL. 2021. Corticioid basidiomycetes associated with bark beetles, including seven new Entomocorticium species from North America and Cylindrobasidium ipidophilum, comb. nov. Antonie van Leeuwenhoek. Available at: https://link.springer.com/article/10.1007%2Fs10482-021-01541-7 [Accessed March 24, 2021] 【R3-08257】2021/3/24投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 米国においてマツ属樹木に生息するキクイムシ類と関係を持つEntomocorticium属菌を調査し、E. cobbiiなど7新種を記載した。 そのうち2新種はDendroctonus frontalisおよびD. brevicomisの菌嚢に一般的に見出された。 また、Gloeocystidium ipidophilumをCylindrobasidium属に移した。 USA, Louisiana, Evangeline Ranger District, Rapides Parish (新種) Entomocorticium cobbii T.C. Harr., McNew & Batzer 語源…森林病理学者のFields W. Cobb Jr.氏に献名 【よく似た種との区別】 Entomocorticium kirisitsii 米国に分布する 同じマツ属樹木に生息する 同じDendroctonus属キクイムシと関係を持つ mt-lsu、ITS、nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり培養下で担子器を形成する 本種と異なり培養下で担子胞子を形成する 本種より生長がずっと速い mt-lsu、ITSに基づく分子系統解析で明瞭に区別される USA, California, Tuolumne County, Strawberry (新種) Entomocorticium parmeteri T.C. Harr., McNew & Batzer 語源…森林病理学者のJohn (Dick) R. Parmeter Jr.氏に献名 USA, California, Mammonth Lakes (新種) Entomocorticium portiae T.C. Harr., McNew & Batzer 語源…Portia T. W. Hsiau氏に献名 USA, California, Pilot Springs, Inyo National Forest (新種) Entomocorticium oberwinkleri Batzer, McNew & T.C. Harr. 語源…菌学者のFranz Oberwinkler氏に献名 USA, Colorado, Estes Park (新種) Entomocorticium whitneyi Batzer, McNew & T.C. Harr. 語源…森林病理学者のH. Stuart Whitney氏に献名 【よく似た種との区別】 Entomocorticium dendroctoni 北米に分布する 同じマツ属樹木に生息する 同じDendroctonus属キクイムシと関係を持つ ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり米国ではなくカナダなどに分布する 本種より担子胞子の幅がやや狭い 本種と異なりシスチジアを有する ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される USA, Colorado, Estes Park (新種) Entomocorticium kirisitsii McNew, Batzer & T.C. Harr. 語源…森林病理学者のThomas Kirisits氏に献名 【よく似た種との区別】 Entomocorticium cobbii 米国に分布する 同じマツ属樹木に生息する 同じDendroctonus属キクイムシと関係を持つ mt-lsu、ITS、nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり培養下で担子器を形成しない 本種と異なり培養下で担子胞子を形成しない 本種より生長がずっと遅い mt-lsu、ITSに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Entomocorticium sullivanii 米国に分布する 同じマツ属樹木に生息する 同じDendroctonus属キクイムシと関係を持つ 担子胞子のサイズが類似している mt-lsu、ITS、nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりMYEA培地でのコロニーが羊毛状 mt-lsu、ITS、nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される USA, Georgia, Athens (新種) Entomocorticium sullivanii McNew, Batzer & T.C. Harr. 語源…森林昆虫学者のBrian Sullivan氏に献名 【よく似た種との区別】 Entomocorticium kirisitsii 米国に分布する 同じマツ属樹木に生息する 同じDendroctonus属キクイムシと関係を持つ 担子胞子のサイズが類似している mt-lsu、ITS、nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりMYEA培地でのコロニーが羊毛状でない mt-lsu、ITS、nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される (新組み合わせ) Cylindrobasidium ipidophilum (Siem.) T.C. Harr., McNew, Kirisits, & H.K. Larsson 旧名:Gloeocystidium ipidophilum Siem.