(仮訳)分生子果不完全菌の新属Setolibertellaおよびアゾレス諸島産の2新種
Punithalingam, E. & Spooner, B.M. 1999. A New Coelomycete Genus Setolibertella and Two New Species from the Azores. Kew Bulletin. Available at: http://www.jstor.org/stable/4110855 [Accessed April 1, 2024] 【R3-11569】2024/4/1投稿

【お読みください】
大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。

3行まとめ

ポルトガルのアゾレス諸島においてSolanum mauritianumの枝に発生した分生子果不完全菌の一種を検討し、新属新種Setolibertella solaniとして記載した。
Setolibertella属はLibertella属では知られていない分生子果周縁の剛毛を有すること、分生子形成細胞が共時的であることなどで特徴づけられた。
また、同じくアゾレス諸島でノウゼンハレン属植物の枯死した葉柄に生じたPhomopsis tropaeoliを新種記載した。
Portugal, Azores, Terceira, 2 km WNW of Terra Chã, Canada dos Folhados

(新種)

Setolibertella solani Punith. & Spooner
語源…(属名)剛毛のLibertella属(分生子果の剛毛から)/(種小名)ナス属の
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Hainesia spp.
分生子果が杯状
分生子果に剛毛を有する
分生子柄が分枝する
本種と異なり枝ではなく葉に生じる
本種と異なり分生子果が表皮下生~表在生
本種と異なり分生子形成様式が全出芽型ではなくフィアロ型
本種と異なり分生子形成細胞がシンポジオ型で共時的なのではなくフィアライドである
Omega spp.
分生子果が杯状
分生子果に剛毛を有する
本種と異なり分生子果が深く埋生するという特徴を欠く
本種と異なり枝ではなく葉に生じる
本種と異なり分生子形成細胞がシンポジオ状ではなく貫生伸長する
Spogotteria spp.
分生子果が杯状
分生子果に剛毛を有する
分生子形成様式が全出芽型である
本種と異なり枝ではなく葉に生じる
本種と異なり分生子柄が盛んに分枝するのではなく分枝しないか疎らにしか分枝しない
本種と異なり分生子形成細胞がシンポジオ型で共時的という特徴を欠く
本種と異なり側糸を欠くのではなく有する
Vermiculariopsiella spp.
枝に発生することがある
本種と異なり浸水した基質に発生する
本種と異なり腐朽葉に発生することがある
本種と異なりスポロドキアを形成する
本種と異なり分生子柄が盛んに分枝するのではなく疎らにしか分枝しない
本種と異なり分生子形成細胞がシンポジオ型で共時的なのではなくモノフィアライドである
本種と異なり分生子形成細胞頂部が反曲しフレア状のカラレットを有する
本種と異なり分生子が偏心生
Portugal, Azores, Pico, viewpoint over Santa Barbara

(新種)

Phomopsis tropaeoli Punith. & Spooner
語源…ノウゼンハレン属の
mycobank_logoSpecies_Fungorum