2022年6月11日 (仮訳)Volvariella属1新種およびタイ新産種Volvariella pulla Niego, AGT. et al., 2021. A new species of Volvariella and the first record of Volvariella pulla (Agaricales: incertae sedis) from Thailand. Phytotaxa. Available at: https://www.biotaxa.org/Phytotaxa/article/view/phytotaxa.480.3.3 [Accessed June 11, 2022] 【R3-09589】2022/6/11投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ タイ、チエンラーイ県において芝生に発生した菌を検討し、Volvariella rostricystidiataとして新種記載した。 本種は縁シスチジア頂部が常に嘴状であることなどで特徴づけられた。 また、ベトナムから最近記載されたV. pullaをタイ新産種として報告した。 Thailand, Chiang Rai Province, Mae Fah Luang University (新種) Volvariella rostricystidiata Niego, Sysouph., K.D. Hyde & Raspé 語源…嘴状のシスチジアの 【よく似た種との区別】 Volvariella pulla タイに分布する 芝生に発生する ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりベトナムにおける分布が知られている 本種と異なり柄表面が平滑~僅かに軟毛状ではなく完全に軟毛状 本種と異なり縁シスチジアが棍棒形~ほぼ棍棒形で常に頂部が嘴状なのではなく、形状に変異が大きく便腹状瓶形、広紡錘形、箆形などで一部が小嚢状、時に類球形または頂部が二叉状 ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Volvariella caesiotincta 縁シスチジアの形態がいくぶん類似している ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりタイではなくスペインなどに分布する 本種より縁シスチジアの形状に変異が大きく、棍棒形、紡錘状で稀に類小胞状または小嚢形でほとんどの場合頂部の嘴が基部と急に接続し、しばしば不規則形で分枝状~時に類珊瑚状 ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Volvariella nivea アジアに分布する ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりタイではなく中国などに分布する 本種と異なり子実体が白色 ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Volvariella bakeri 本種と異なりタイではなくアメリカなどに分布する 本種より傘の最大直径が大きい 本種と異なり傘が暗汚褐色で老成すると淡色になる 本種より担子胞子のサイズが大きい Volvariella morozovae 東南アジアに分布する ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりタイではなくベトナムなどに分布する 本種より子実体のサイズが小さい 本種より子実体がより繊細である 本種と異なり傘表面が毛状 本種と異なりつぼ表面が毛状 本種と異なり担子胞子がほとんどの場合楕円形または涙状 ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Volvariella murinella ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりタイではなくハンガリーなどに分布する 本種より子実体のサイズが小さい 本種と異なり子実体が幼時類白色 ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Volvariella taylorii ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりタイではなくポルトガルなどに分布する 本種より子実体のサイズが小さい 本種と異なり子実体表面に光沢がありしばしばやや粘性を有する ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される (タイ新産種) Volvariella pulla E.F. Malysheva & A.V. Alexandrova 【よく似た種との区別】 Volvariella rostricystidiata タイに分布する 芝生に発生する ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりベトナムにおける分布が知られていない 本種と異なり柄表面が完全に軟毛状ではなく平滑~僅かに軟毛状 本種と異なり縁シスチジアの形状に変異が大きく便腹状瓶形、広紡錘形、箆形などで一部が小嚢状、時に類球形または頂部が二叉状なのではなく、棍棒形~ほぼ棍棒形で常に頂部が嘴状 ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される