2016年6月30日 (仮訳)地上生地衣の稀産種、Acarospora orcuttii Knudsen, K., 2010. Acarospora orcuttii (Acarosporaceae), a rare terricolous lichen from southern California. The Bryologist. Available at: http://www.bioone.org/doi/abs/10.1639/0007-2745.113.4.713 [Accessed June 30, 2016]. 【R3-03064】2016/06/30投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 米国カリフォルニア州南部において1883-1884年に採集された地衣の一種を検討し、Acarospora orcuttiiとして新種記載した。 本種は砂質土壌に生じ、地衣体が淡褐色~暗褐色の痂状で、地衣成分を欠くことなどで特徴づけられた。 本種はタイプ標本以降に採集例がないが、生息環境が危機に晒されており、現在は絶滅した可能性も考えられた。 USA, California, San Diego (新種) Acarospora orcuttii K. Knudsen 語源…カリフォルニアのナチュラリスト、Charles Russell Orcutt氏に献名 【よく似た種との区別】 Acarospora fuscescens 北米に分布する 地上生地衣である 地衣体の形態が類似している 小区画を豊富に形成する 下生菌糸を形成する 本種と異なりソノラ砂漠における分布が知られていない 本種と異なり岩石にも生じる 本種と異なり地衣成分を有する(ジロホール酸) 本種より果殻の幅が広い 本種と異なり子実下層がIKI+帯黄橙色ではなくIKI陰性 本種より側糸の幅が顕著に広い 本種と異なり皮層が繊維菌糸組織ではなく顕著な異形菌糸組織からなる Acarospora obpallens 米国カリフォルニア州に分布する 地上生地衣である 地衣体の形態が類似している(混同のおそれがある) 本種と異なり岩石にも生じる 本種と異なり地衣体が小型の孔を有する蜂窩状 本種と異なり地衣成分を有する(ジロホール酸) 本種より側糸の幅が広い Acarospora nodulosa 本種と異なり地衣体が通常小鱗片状 本種と異なり地衣成分を有することがある(ノルスチクチン酸) 本種と異なり子嚢胞子が球形~広楕円形 Acarospora thelococcoides 本種より子嚢胞子のサイズが大きい 本種と異なり子嚢胞子が球形 Acarospora terricola 本種と異なり子器を欠く 本種より子実層の幅が広い 本種より子嚢のサイズが大きい 本種と異なり共生藻の層が菌糸の束によって隔たれる