2018年9月3日 (仮訳)フィンランド産の腐朽材上に生息する地衣類および地衣生菌類の多様性への追加 Myllys, L. & Launis, A. 2018. Additions to the diversity of lichens and lichenicolous fungi living on decaying wood in Finland. Graphis scripta. Available at: https://helda.helsinki.fi/bitstream/handle/10138/238504/GS_30_78.pdf?sequence=1 [Accessed September 3, 2018]. 【R3-05458】2018/9/3投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ フィンランドの13地域において腐朽材上に生息する痂状地衣および地衣生菌の多様性を調査した。 Epigloea urospermaをフィンランド、Lecania furfuraceaをフェノスカンジアにおける新産種としてそれぞれ報告した。 また、6種のMicarea属地衣を検討した。 (フィンランド新産種) Epigloea urosperma Döbbeler (北欧、フェノスカンジア、フィンランド新産種) Lecania furfuracea Vězda (その他掲載種) Micarea contexta Hedl. 【よく似た種との区別】 Micarea deminuta 生態的な選好性が類似している 形態的に類似している(混同のおそれがある) 地衣体が不明瞭 本種と異なり子嚢胞子の隔壁数が1ではなく0 Micarea nigella フィンランドに分布する 生態的な選好性が類似している 形態的に類似している(混同のおそれがある) 地衣体が不明瞭 本種と異なり粉子器が無柄ではなく有柄 Micarea melaena 形態的に類似している(この種の発達が乏しい標本) 本種と異なり地衣体が材内部に生じるのではなく表在性 本種と異なり地衣体が小粒状 本種より子器のサイズが大きい 本種と異なり子嚢胞子の隔壁数が1ではなく3 本種より側糸の数が多い 本種より”microconidia”が長い Micarea melaeniza フィンランドに分布する 地衣体が材の内部に生じる 地衣体が不明瞭 子器が小型 子器が黒色 本種と異なり粉子器が無柄ではなく有柄 本種と異なり子嚢胞子の隔壁数が1ではなく0 (その他掲載種) Micarea melaeniza Hedl. 【よく似た種との区別】 Micarea contexta フィンランドに分布する 地衣体が材の内部に生じる 地衣体が不明瞭 子器が小型 子器が黒色 本種と異なり粉子器が有柄ではなく無柄 本種と異なり子嚢胞子の隔壁数が0ではなく1 Micarea nigella フィンランドに分布する 地衣体が材の内部に生じる 形態的に類似している(同種の可能性もあると指摘されている) 地衣体が不明瞭 子器が小型 子器が黒色 本種と異なり子実層が明緑色 本種と異なり子実下層が赤褐色 本種と異なり子器に紫褐色でK+緑色の色素を含むという特徴を欠く 本種と異なり粉子器に紫褐色でK+緑色の色素を含むという特徴を欠く 本種より”mesoconidia”が長い (その他掲載種) Micarea nigella Coppins 【よく似た種との区別】 Micarea contexta フィンランドに分布する 生態的な選好性が類似している 形態的に類似している(混同のおそれがある) 地衣体が不明瞭 本種と異なり粉子器が有柄ではなく無柄 Micarea melaeniza フィンランドに分布する 地衣体が材の内部に生じる 形態的に類似している(同種の可能性もあると指摘されている) 地衣体が不明瞭 子器が小型 子器が黒色 本種と異なり子実層が明緑色でない 本種と異なり子実下層が赤褐色でない 本種と異なり子器に紫褐色でK+緑色の色素を含む 本種と異なり粉子器に紫褐色でK+緑色の色素を含む 本種より”mesoconidia”が短い (その他掲載種) Micarea nowakii Czarnota & Coppins 【よく似た種との区別】 Micarea denigrata 形態的に類似している 本種と異なり地衣成分として”micareic acid”を含むという特徴を欠く 本種と異なり子実上層がはっきりと視認できるという特徴を欠く 本種と異なり子実上層がオリーブ黒色でない Micarea misella 形態的に類似している 本種と異なり地衣成分として”micareic acid”を含むという特徴を欠く 本種と異なり子嚢胞子が主に単細胞という特徴を欠く Micarea herbarum 本種より子嚢胞子のサイズが大きい 本種より”mesoconidia”の幅が狭い (その他掲載種) Micarea soralifera B. Guzow-Krzemińska, P. Czarnota, A. Łubek & M. Kukwa 【よく似た種との区別】 Micarea prasina 本種と異なり地衣体が帯青灰緑色でない 本種と異なり粉芽塊を欠く (その他掲載種) Micarea tomentosa Czarnota & Coppins 【よく似た種との区別】 Micarea hedlundii 粉子器が類白色 粉子器が綿毛状 粉子器が有柄 本種と異なり地衣体が明るい緑色でない 本種より地衣体をなす小粒のサイズが小さい 本種より子器のサイズが大きい 本種と異なり子器が淡色~僅かに帯褐色なのではなく帯桃褐色または褐色 本種と異なり子器がしばしば小瘤状 本種より粉子器が通常長い 本種より粉子器が通常暗色 本種と異なりゴニオシストに鈍橙色の色素を含む